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公益社団法人日本トライアスロン連合 JTU 2017 JTUニュースリリース 発行元:公益社団法人日本トライアスロン連合 JTU
配信日:2017年8月18日(金)
 

アンチドーピング関連サイト(選手・コーチ必読)

 JTUサイト(2017年7月11日)掲載の「JTUアンチドーピング委員会のお知らせ」(*1)では、選手とコーチ向けに規程類について分かりやすく記した関係団体のサイトを紹介しました。選手はルールを守る責務と反論する権利があることを理解できたと思います。コーチも同様です。
*1 /news/2017/170714-3.html

 

 そもそもドーピングとは、競技力を高めるために禁止されている物質や方法を使用したり、それらの使用を隠したりする行為ですが、実際の違反例は、病気やケガの治療のために使用した薬にたまたま禁止物質が含まれていたり、アンチ・ドーピングに関する規則に違反したりといった、必ずしも競技力を高めるために行った訳ではない例が数多く見られます。
 世界アンチ・ドーピング規程(WADA-code)は全世界・全スポーツ共通のルールであり、その目的は「クリーンなスポーツに参加するすべてのアスリートの権利を守る」ことです。その目的を達成するために、スポーツに関わる人々がそれぞれ担う役割と、果たすべき責務が定められています。

 

[1]選手の皆さんの役割と責務は以下の通りです。
1.ルールを理解し守る
2.いつでも・どこでも検査に対応する
3.身体に採り入れるものに責任を持つ
4.アスリートとしての自分の立場と責務を伝える(※特に病院受診時や薬局で薬を購入する時)
5.過去の違反を正直に伝える
6.アンチ・ドーピング捜査に協力する

5と6は過去に違反したことが無い選手や、身近に違反者が居ない限り馴染みの薄い項目ですが、WADA-codeにおいて記されている事項として頭に置いてください。

また関連ルールを理解するのは選手の個人責任であっても、コーチそして団体行動ではチームリーダーや担当スタッフが、選手がルールを理解し遵守しているか確認することが必須です。

 

[2]サポートスタッフの役割と責務は以下の通りです。
1.アンチ・ドーピング規程について精通、遵守する
2.検査プログラムへ協力する
3.自身の影響力を認識し、アンチ・ドーピングに対するアスリートの価値観、行動変化に良い影響を与える
4.過去10年間、アンチ・ドーピング規則違反になったことの情報をNADO(各国アンチ・ドーピング機関)+IF(各国際競技団体)に開示する
5.アンチ・ドーピング捜査に協力する
6.正当な理由が無い限り、禁止物質・方法を使用・保持しない

 

[3]ドーピング検査は競技会検査だけで無く、競技会以外での検査もひんぱんに行われています。競技会外検査は居場所情報を登録している指定選手が主な対象ですが、指定外でも求めらたら応じなければなりません。これに係る「JADA検査対象者登録リスト居場所情報管理細則」は、強化指定選手はもちろん、強化合宿に参加する強化指定選手に準じる選手も必読です。
http://www.realchampion.jp/assets/uploads/2014/08/jadacode_whereabout_-detailed_140801.pdf

 

[4]これらの原点となる規程は、2015年版 日本アンチ・ドーピング規程(和文、英和対比)です。
http://www.playtruejapan.org/wp/wp-content/uploads/2016/11/japan_code_2015_jpn_20150401v3.pdf
http://www.playtruejapan.org/wp/wp-content/uploads/2017/01/e2a156ee7ccf6ee58abcf5c8e017d720.pdf

 

詳細一覧はJADAサイトを参照してください。
http://www.realchampion.jp/download/8

 

国際トライアスロン連合(ITU)は、WADA-codeに準拠し、次を規定しています。主要箇所はJADA規程と同様です。
http://www.triathlon.org/uploads/docs/ITU_Anti-Doping_Rules_2016_2.pdf

 

[5]JTU競技規則では、次のとおり規定され、JTU倫理規程にも示されています。
JTU競技規則(ドーピング)第12条 ドーピング行為は禁止する。
2 禁止物質、禁止方法及び検査方法などアンチ・ドーピングに関する規定は、ITUアンチ・ドーピング規則(ITU Anti-Doping Rules)及び世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の定める世界アンチ・ドーピング規定(The World Anti-Doping Code)による。

 

[6]以上の点に留意して、競技に臨まれることをお薦めします。なお、不明な点は以下の方法でお問い合わせください。Bは2013年度版と記されていますが、現在も継続して対応しています。

@薬剤師会アンチ・ドーピングホットラインに問い合わせる
http://www.playtruejapan.org/medicine/hotline/
Aスポーツファーマシストに相談する
https://www.sp.playtruejapan.org/
BJTUアンチドーピング・ホットライン(2013年度版)を利用する
/news/2013/130321-1.html


 

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