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全世界が注目するトライアスロン |
アテネ・オリンピックへ選手強化 | |
トライアスロンは今年のオリンピック競技会アテネ大会で、2000年シドニー・オリンピックで初めて正式競技に採用されてから2度目のオリンピックメダリストを生むことになる。8月25日(水)には女子が、翌26日(木)には男子のレースがスタートする。 社団法人日本トライアスロン連合(JTU)では、メダル獲得が果たせなかったシドニー・オリンピックでの結果を受け、2000年から選手強化に励んできた。そして2003年秋には、1964年東京オリンピック、68年メキシコ・オリンピックの重量挙げ競技で金メダルを獲得した三宅義信JTU副会長をアテネ・オリンピック選手強化本部長に据え、5カ月に及ぶ選手強化合宿を行ってきた。そして、4月のシーズン開幕から万全の体制でメダル獲得を目指す。 アテネ・オリンピック日本代表選手は、4月4日のASTC(Asian Triathlon Confederation:アジアトライアスロン同盟)アジア選手権スビックベイ大会と4月11日のITUワールドカップ・石垣島大会、5月9日のITU(International Triathlon Union:国際トライアスロン連合)世界選手権マデイラ大会を経て選考される。日本は、出場最大枠の男女各3名のエントリー権を得るべく、最後の追い込みにかかっている。全世界が注目するアテネ・オリンピックで、日本選手の活躍が期待される。 その日本選手たちが育ったNTTトライアスロンジャパンカップは、今年は全7戦で競われる。石垣島、蒲郡ではITUワールドカップが行われる。その蒲郡では、2005年のITU世界選手権誘致が決定しており、会場を新たにラグーナ蒲郡に移して行われる。 2004年は日本選手にとって飛躍の年だ。アテネ・オリンピックで好成績を残し、2005年のITU世界選手権につなげたい。そして日本で、スポーツとしてのトライアスロンを揺るぎないものに育てたい。 |
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アジアでリードする日本 | |
今年のITU世界選手権は、5月8日(土)、9日(日)、ポルトガルのマデイラで開催される。これはアテネ・オリンピックの前哨戦として位置づけられているように、70名前後の世界のトップアスリートが出場する。選手構成は、ITUワールドランキングから50名、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アジア、北米、中米、南米の大陸別地域選手権を勝ち抜いた選手とITUのワイルドカードによるものとなっている。 ITUではオリンピックディスタンスの世界選手権のほか、ロングディスタンス・トライアスロンやデュアスロン、ウィンター・トライアスロン、アクアスロンなどの選手権・大会も数多く主催している。 また、日本を含むアジア地域では、ASTCが'91年に組織されている。'92年よりアジア選手権を開催し、現在は14の国と地域が加盟している。アジアでの日本は実績、実力ともにトップにあり、他国をリードしているといってよい。しかし近年、カザフスタンや中国の台頭もあり、アジアでの争いも熾烈さを増している。 そのなか、2006年12月のアジア競技会ドーハ大会でのトライアスロンの正式競技採用が決定した。ここでも、日本は運営、競技とも主導的立場を取るだろう。 |
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トライアスロンの歴史 | |
トライアスロンは1974年9月25日、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴで初めて大会が開かれた。現在では世界120以上の国と地域でトライアスロンやデュアスロン、関連するマルチスポーツ(複合競技)が行われている。 日本では1981年、鳥取県米子市皆生温泉でのレースが初大会。1985年には宮古島と琵琶湖でロングディスタンスが、熊本県天草で日本初のオリンピック・ディスタンスのレースが行われた。 1989年には国際トライアスロン連合(ITU:International Triathlon Union)が発足し、1994年に日本トライアスロン連合(JTU:Japan Triathlon Union)が創設、1999年には社団法人となった。 トライアスロンは、現在は「オリンピックディスタンス」と呼ばれる51.5kmが主流となっており、世界のトライアスロンの80%以上のレースがこの距離で行われている。 ラテン語の「3」を意味する“tri”と、「運動」を意味する“athlon”の合成語であるトライアスロン(triathlon)は、現在ではフィットネススポーツとして男女問わず、子供から高齢者まで幅広い層で楽しめるスポーツとして定着している。 JTUでは、こうしたトライアスロンの特性に着目し、各年代に向けて幅広い活動を行ってきた。それが、「JOCジュニアオリンピックカップ」や「ちびっこ・ジュニアトライアスロン教室」につながっている。また、国民体育大会での正式競技採用も間近となっている。 JTUで推進してきた「会員5万人計画」も、そうした背景を受けて、達成の時期も早まっている。 さらに、生涯スポーツとしても定着しているトライアスロンのためにロングディスタンス大会の充実も視野に入れ、男女エイジグループ選手権も継続して行ってきた。このような裾野の広がりが、ますますトライアスロンを充実、発展させていくことはいうまでもないだろう。 |
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小中学校への普及で、「会員5万人計画」 | |
トライアスロンの普及と発展のため、(社)日本トライアスロン連合(JTU)ではシドニー・オリンピックの翌年、'01年より「会員5万人計画」を発表し、新たなトライアスロン愛好者の拡充に努めてきた。その計画にそって、学校教育のでトライアスロンが取り上げられるよう働きかけるため、'02年より小中学校向けに「トライアスロンビデオとテキスト」の無償配布を開始した。 小学校向けはビデオと児童用テキスト・教師用テキスト、中学校向けはビデオと生徒用テキスト・教師用テキストがセットになったもの。現在では下記の通りの件数で配布が行われているが、配布を希望される学校には個々に対応している。 こうした活動を受け、小中学生が参加できるトライアスロン・デュアスロン・アクアスロン大会が、全国各地で増加中である。 │地域 │小学校 │中学校 │地域 │小学校 │中学校 │ │北海道 │ 124 │ 97 │滋賀県 │ 44 │ 25 │ │青森県 │ 34 │ 17 │京都府 │ 56 │ 21 │ │岩手県 │ 35 │ 9 │大阪府 │ 265 │ 112 │ │宮城県 │ 71 │ 17 │兵庫県 │ 191 │ 220 │ │秋田県 │ 21 │ 10 │奈良県 │ 45 │ 17 │ │山形県 │ 30 │ 16 │和歌山県 │ 20 │ 15 │ │福島県 │ 54 │ 263 │鳥取県 │ 6 │ 6 │ │茨城県 │ 72 │ 29 │島根県 │ 14 │ 7 │ │栃木県 │ 56 │ 33 │岡山県 │ 64 │ 35 │ │群馬県 │ 47 │ 14 │広島県 │ 88 │ 85 │ │埼玉県 │ 257 │ 191 │山口県 │ 40 │ 21 │ │千葉県 │ 168 │ 91 │徳島県 │ 16 │ 11 │ │神奈川県 │ 296 │ 136 │香川県 │ 21 │ 19 │ │山梨県 │ 19 │ 5 │愛媛県 │ 47 │ 162 │ │東京都 │ 286 │ 525 │高知県 │ 16 │ 136 │ │新潟県 │ 84 │ 32 │福岡県 │ 147 │ 69 │ │富山県 │ 23 │ 18 │佐賀県 │ 24 │ 16 │ │石川県 │ 25 │ 142 │長崎県 │ 40 │ 68 │ │福井県 │ 18 │ 14 │熊本県 │ 52 │ 60 │ │長野県 │ 83 │ 28 │大分県 │ 32 │ 14 │ │岐阜県 │ 56 │ 33 │宮崎県 │ 41 │ 87 │ │静岡県 │ 155 │ 52 │鹿児島県 │ 64 │ 35 │ │愛知県 │ 249 │ 147 │沖縄県 │ 91 │ 40 │ │三重県 │ 41 │ 15 │ │ │ │ |
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参考資料 | |
歴代ジャパンカップシリーズチャンピオン 歴代JTU日本トライアスロングランプリ最優秀選手 日本トライアスロン選手権歴代優勝者 ASTCアジア選手権歴代優勝者 ITU世界選手権歴代優勝者 |
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世界主要大会スケジュール | |
2003ITUトライアスロンワールドカップ(51.5km) 2003ASTCトライアスロンアジアカップシリーズ 2003ITU世界選手権(予定) |
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