JTU競技規則の改定(概況と方針)
JTU競技規則の改定について、JTU審判委員会から次の提案があり、理事会(2014年3月22日開催)で同方針が承認されました。
1. 概況
(1)現行のJTU競技規則は2006年に改定した。第1章総則第5条1項「ITU競技規則に準拠し制定」、2項で「ITU競技規則の改定があったときは、これを準用する。」とある。
(2)JTU競技規則改定のために、原点となる国際トライアスロン連合(ITU)競技規則の簡易訳(※)を発表した。ITU競技規則(簡易訳)サイト掲載中。
/marshal/pdf/ITUCompetitionRules2013_JPNver.pdf
(3)ITUルールは、毎年のように改定があり、国内開催のITU大会(WTS、W杯、アジアカップ)や日本選手権などでは、技術代表(TD)との連携でローカルルールとして適用している。
2.内容と展望
(1)JTUルールには、パラトライアスロン、関連マルチスポーツの規定がなく、バイク競技用具の詳細な規定など改定時には追加することが必要。
(2)近年のエイジグループ選手の海外大会参加が増え、国内ルールとの違いにより不都合が出ている。ITUは、各国のITUルール導入を奨励している。
(3)2020年東京オリンピック・パラリンピック開催の基本準備として、4回のオリンピック経験をもつITU指針にしたがうメリットは大きい。
3.提案
(1)新たな提案は、ITUルールをほぼ全面的にJTUルールに取り入れること。
現行JTU競技規則の第1章から3章部分と抗議・上訴を生かし、国内で適用しやすいように、大会により選択できるようにする。
(2)ITUイベントオーガナイザーズマニュアル(EOM)のパートC(※)には競技ルールに直結する内容があり、一部流用を検討する。
(※)/marshal/index.html
4.ルールブック作成
(1)現行のJTU競技規則の総文字数は約3万4千字。ITU競技規則の簡易訳総文字数は約7万3千字に図解が加わる。
(2)改定JTUルールは提案も含めJTUウェッブマガジンに掲載する。その後、ルールブック作成に入る。現在の縦を二倍、厚さ二倍、文字は若干小さくする。
(3)ITUルール改定に併せ、JTUルールブックを毎回出版するのは効率がわるい。JTUウェブマガジンで対応し、ルールブック出版は数年おきとする。