[1]目的
この制度より、第16回夏季パラリンピック(2020/東京)での目標達成のため、強化指定選手を理事会が認定する。これにより、指定選手の強化活動(強化合宿や大会派遣等)における成果を高め、さらに指定選手の社会認識向上によりパラトライアスロン競技の広報活動を促進する。
[2]対象選手
日本国籍を有し、ITU主催レースへの出場資格を有するJTU登録選手。
*本制度における「2018年」は、2017年12月1日から2018年11月末日迄とする。
[3]認定内容と認定手順
JTUパラリンピック対策チーム(パラ対策チーム)においてS指定選手、A指定選手、B指定選手、C指定選手を半期(6ヵ月)ごとに選考し、理事会承認により認定する。
評価にあたっては、レース展開上の諸条件や抗議・上訴などの結果を考慮する場合がある。なお、各対象大会で資格の取得・昇格があった場合は、次の大会参加を優位に進めるため、資格の認定がなくても、大会の推薦には新規資格を基本とした選考をする。
[4]認定期間
1)第1期:2017年12月1日〜2018年5月末(6カ月)
2)第2期:2018年6月1日〜同年11月末(6カ月)
*評価の対象期間は、第1期:2017年6月1日以降、第2期:2017年12月1日以降を基本とするが、開催レース数に限りがあるために、前年度シーズンの結果も考慮する場合がある。ただし、正当かつ特別な事由により対象期間中のレースへの出場がない場合はその限りではない。
[5]対象大会・ランキング
1)ITU世界選手権(GF)
2)世界パラトライアスロンシリーズ(WPSs)
3)パラトライアスロンワールドカップ(PWCs)
4)アジア選手権(ACHs)
5)国内パラトライアスロン・トライアスロン大会(国内大会)
6)他競技種目における国際大会・国内大会競技実績(他競技実績)
[6]評価基準
*COT:カットオフタイム(=優勝者のフィニッシュタイムからのタイム差)
*順位率(=順位÷出場者数×100)
1)S指定:下記@、Aのどちらかを満たす
@)GFにおいて3位以内の選手(COT:3%以内)
A)WPSsにおいて1位の選手(順位率:40%以内)
2)A-1指定:S指定以外の選手で、下記@、A、Bのいずれかを満たす
@)GFにおいて5位以内の選手(COT:5%以内)
A)WPSsにおいて3位以内の選手(COT:5%以内、順位率:60%以内)
B)PWCにおいて1位の選手(順位率:40%以内)
3)A-2指定:S〜A-1指定以外の選手で、下記@、A、Bのいずれかを満たす
@)GFにおける8位以内の選手(COT:10%以内、順位率:60%以内)
A)WPSsにおいて5位以内の選手(COT:10%以内、順位率:60%以内)
B)PWCsにおいて3位以内の選手(COT:5%以内、順位率:60%以内)
4)B-1指定:S〜A-2指定以外の選手で、下記@、A、Bのいずれかを満たす
@)GFにおける8位以内の選手(COT:10%以内、順位率:80%以内)
A)WPSsにおいて5位以内の選手(COT:10%以内、順位率:80%以内)
B)PWCsにおいて5位以内の選手。(COT:10%以内、順位率:60%以内)
5)B-2指定:S〜B-1指定以外の選手で、下記@、A、B、Cのいずれかを満たす
@)GFにおける完走した選手(COT:15%以内、順位率:80%以内)
A)WPSsにおいて8位以内の選手(COT:15%以内、順位率:80%以内)
B)PWCsにおいて8位以内の選手(COT:10%以内、順位率:80%以内)
C)ACHsにおいて1位の選手(順位率:40%以内)
6)C指定:S〜B指定以外の選手で、下記@、A、B、C、Dのいずれかを満たす
@)GFにおける完走した選手(COT:20%以内)
A)WPSsにおいて完走した選手(COT:20%以内、順位率:80%以内)
B)PWCsにおいて完走した選手(COT:15%以内、順位率:80%以内)
C)ACHsにおいて1位の選手。および3位以内の選手(COT:3%以内、順位率:80%以内)
D)ACHs、および国内大会の成績、他競技実績によりパラ対策PJが判断する。
[7]JTU強化指定への資格等の授与(詳細は別基準・規定)
1)JPC強化指定選手への選考資格(A指定以上が基本)
2)GF、WPSs、PWCs、ACHsのエリートレースへの出場資格(派遣基準)は別規程
3)強化合宿(国内・海外)への参加資格(別規定)
4)強化全般の各種支援
*強化指定選手以外の選手からも、申請によりGF、WPE、アジア選手権、強化合宿等の推薦を行う場合がある(推薦依頼の申請)
[8]補則
1)強化指定選手以外の選手からも、GF、WPE、ACHs、強化合宿等の推薦を行う場合がある。
2)派遣規定(ユニフォーム含む)は別に定める。
3)強化指定選手への補助金などの支援体制は別に定める。
4)荒天や災害などにより距離・種目の変更された場合、レース中の予期せぬ事故や上位選手の失格などで順位繰上げがあった場合は、パラリンピック対策チームで審議し評価を決定する。
5)今後のルール変更や大会の出場人数などによって、期間中であっても改訂されることがある。
<第4回理事会2017年12月1日 承認>
=以上=