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公益社団法人日本トライアスロン連合 JTU 2013JTUニュースリリース 発行元:公益社団法人日本トライアスロン連合 JTU
配信日:2013年10月2日(水)
   

東京港お台場水質(Q&A)

日本トライアスロン選手権の開催地である「お台場海浜公園(東京都港区)」についての質問を多数いただいております。これまでに受けた質問と回答を一部編集し報告いたします。

質問を「Q」、回答を「A」とします。詳細について必要であれば、お問い合わせをお待ち申し上げております。

 

Q1.日本トライアスロン選手権がお台場海浜公園で開催されている。東京湾内で、トライアスロン競技はどのぐらい開催されているか。

A1. 東京湾では、次のトライアスロン及び関連競技大会が行われています。これら以外にも練習会レベルの大会があります。お台場アクアスロンは、今年で3回目。日本選手権お台場大会は、1996年から国際大会、スプリント選手権、ワールドカップ、日本選手権とタイトルを変えながら、今年で18年目の大会となります。

5月 世界トライアスロンシリーズ横浜大会(山下公園)
6月 日産カップ・トライアスロン(追浜)
6月 幕張トライアスロン(幕張の浜)
6月 館山トライアスロン
8月 お台場アクアスロン(お台場海浜公園)
9月 お台場オープンウオータースイム
10月 日本トライアスロン選手権(お台場海浜公園)
10月 江戸前トライアスロン(太田区城南島)
10月 東扇島トライアスロン(川崎)

Q2.東京湾の水質については、様々な意見があるようだ。選手たちは、お台場海浜公園の水質についてどのように感じているか。

A2.参加選手たちの率直な意見をいえば、「沖縄のような海であってほしいが、大都会の中心部であり、許容できるスイム会場である」ということかと思います。トライアスロンの選手は、他の競技でもそうでしょうが、全国各地の大会に参加しています。スイム、バイク、ランの競技コースを設定するには、すべてが理想的にはいかないことを理解しながら、選手たちは大会を選択しているものです。

Q3.集中豪雨など、雨の降り方で水質が悪化するとの指摘がある。2011年の福島原発事故の影響を心配する海外選手もいると聞いている。

A3.雨量の多いときに河川の水が海に流れ、水質に変化があることは理解しております。過去の大会では、大雨の後に水質悪化などの報道がありました。それに応じて、一般遊泳には適さなくとも、競技としての水泳は限定的な時間内であり、また、競技として訓練された選手たちの大会であり、対応できるものであると回答し実施されたことがあります。その後の健康上の問題はございませんでした。
  2011年は、福島原発事故の直後ということもあり、国際トライアスロン連合(ITU)との協議により、5月開催の世界シリーズ横浜大会を同年9月に移動し、成功裏に実施できました。この時も放射能数値はウェブサイトに掲載し、選手・関係者に告知しました。毎日のモニタリングデータを分析しながら、他都市との比較も含め、ホームページで複数言語で公開し続けました。この年の日本選手権お台場大会は予定通り10月に開催しています。

Q4.2020年オリンピック・パラリンピックのトライアスロン実施候補地は、お台場海浜公園とのことだが、水質改善のための具体策は何か。

A4.2009年から始まった横浜国際大会では、スイム会場となる山下公園前の海の適正が問われました。これに応えるために様々な調査を行い、水質としては適正ながら、海底の掃除は毎年行い、オイルフェンスの設置などにより適正な環境を保守できるようになりました(※)。
東京が2020年のオリンピック開催都市に決まった暁には、現状の「スイム競技可能」のレベルから、沖縄の海に匹敵するような清浄な海をつくるべく、環境保全技術を導入できるよう働きかける予定です。それにより、一般市民が「安心して遊べる水辺空間」をつくることをめざします。この目標がオリンピック・レガシーそのものであると考えるところです。
※)http://yokohamatriathlon.jp/wcs/news_121201-1.html

Q5、お台場海浜公園での日本トライアスロン選手権、他の大会で、競技のあとに体調を崩した選手はいたか。

A5.競技後に疲労・熱中症や落車・転倒などで体調を崩した選手はいますが、スイム競技の水質が直接の原因で体調を崩したというケースは、これまで報告されていません。(「Q&A」以上)

 以上を回答といたします。2012年ロンドン五輪では、ハイドパークのサーペンタイン湖でトラアイスロン競技が行われました。水質のことが話題になりましたが、テストイベントを含め、5回のトライアスロン大会で問題は起きていません。2013年も世界から6千人を集めて9月に大会が行われます。

 ロンドンオリンピックの一年前のテストイベントで、日本の選手が日本のメディアの取材を受け、「スイムは十分に対応できる。ロンドンの中心部でトライアスロンができることは素晴らしい」とのコメントを出しています。ただし、その後の記者との懇談のなかで、「多少の溝のにおいが気になった」と言ったものが記事にされたことがあります。これは事実でしょうが、全体のバランスからいえば、やや過剰に日本のメディアが報道したものと思われます。

 トラアイスロン競技は、環境と向き合い不足部分があれば、これを補って開催してきた歴史があります。また、水温・気温そして競技環境の変化によって競技コースの変更や競技内容を変えて、選手たちを守るこをと優先しています。今後とも環境保全や衛生管理に注意を払いながら、主催自治体や関連組織・団体との連携により、競技の適正を重視してまいる所存でおります。(了)

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