トライアスロン議員連盟の会長でもある橋本聖子氏の著書「オリンピック魂〜人間力を高める」が共同通信社より発売されました。
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201302149910/
本文から一部抜粋:48頁)
・・私はお互いが最高の試合をして相手に負けたとき、その選手に心からの敬意、祝福ができる人間になりたいと思ってきました。それにはやはり、自分に勝つという意識で自身を高めていることであり、一つ一つの試合やレースを精いっぱいやっていることが必要です。
努力を尽くしていれば、侮いは残りません。
勝者に対して心から祝福できないのは、悔いが残らないだけの努力を怠っているからだと思うようになりました。
なぜ負けたのか考えるのは当たり前のことですが、なぜ勝てたのか追求し、勝つことの重みと責任と怖さを受け止めることができなければ、本当の勝者にはなれません。
49頁)・・身長は156センチですし、肺活量は呼吸筋不全症の後遺症により、2400mlしかありません。しかし、だからこそ私はオリンピックに出場できたと思っています。
素晴らしい体を持って生まれた人は、生まれながらにして能力が勝っているので、努力はしても、体の小さい人のように「どうやったら勝てるんだろう」と、必死で試行錯誤を繰り返すことはありません。体の小さい選手は、当たり前のことだけでは納得せずに工夫するので、その努力が高い技術につながっていきます。この点が日本の選手の最大の強みだと思います。