カサドITU会長とロンドン五輪メダリストたちがリオ五輪でのミックスリレー新規採用に向け、本格的に動き出した。
ミックスリレーは男女各2名の4名で構成され、各選手がスイム205-300m、バイク5-8km、ラン1.5-2kmを行いリレーしていく。
すでに2010年にシンガポールで開催されたユースオリンピックで採用され、2014年に開催される南京ユースオリンピック(中国)、グラスゴーコモンウェルスゲーム(イギリス)、仁川アジア競技大会(韓国)での採用が決まっており、現在国際トライアスロン連合(ITU)では、リオ五輪での正式種目開催に向け、国際オリンピック委員会(IOC)に働きかけている。
8月26日に行われた第2回目となる世界ミックスリレー選手権(スエーデンのストックホルム)には、ロンドン五輪のメダリストを含む23チームが参加。
悪天候にもかかわらず、集まった大勢の観客はスピード感あふれ、迫力あるレース展開に大興奮。
ロンドン五輪女子銀メダリストのリサ・ノルディン(スエーデン)や男子銅メダリストのジョナサン・ブラウンリー(イギリス)も「ミックスリレーは、個人種目とはまた違った魅力があり、国対国の戦いになるので、非常にエキサイティングで楽しい。ぜひオリンピックの種目に採用して欲しい。」と語った。
またカサドITU会長も、「他の競技と違い、トライアスロンはメダルのチャンスが1回しかないが、ミックスリレーが採用されれば選手にとっても国にとってもメダルのチャンスが増える。男女同じ人数で競技も行われるし、同じ会場を使うので、経費が余分にかかるというわけでもない。ぜひこの種目を採用して欲しい。」と熱望しており、積極的な活動を展開している。
2000年のシドニーオリンピックから正式種目となったトライアスロン。ロンドンでは20万人の観客が会場のハイドパークを埋め尽くし、トライアスロン人気を不動のものにした。
ミックスリレーの五輪正式種目が採用が決まれば、さらにトライアスロンファンが増えることは間違いない。
採用については、来年のIOC理事会で決定される。