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社団法人日本トライアスロン連合 JTU 2012JTUニュースリリース 発行元:公益社団法人日本トライアスロン連合 JTU
配信日:2012年7月31日(火)
   

トライアスロン新世紀
−Triathlon New Wave− NO.8

ロンドンで勝つために


壮行会行われる

 第30回夏季オリンピック競技大会(2012/ロンドン)の日本代表の選手たちに向け、7月29日(日)、東京・品川プリンスホテルで日本トライアスロン連合主催による日本代表選手団壮行会が行われた。

 

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 席上選手たちは、メダル奪取を期待する言葉に笑顔で応えていた。ロンドンでの活躍が期待できそうだ。そのあたりを、飯島健二郎ナショナルチーム監督のコメントをもとに分析してみよう。

 

メンタリティの充実

 「トライアスロンは3種目の複合競技。そしてその上に、第4の種目にトランジションがある」と言われているように、スイムからバイク、バイクからランへの切り替えであるトランジションのスピードが次の種目での優位性に繋がることは周知の通りだ。
 飯島監督はその先に、「第5、第6の種目が存在し、そこにこそ勝機が潜んでいる」と語る。

 その第5の種目とは、メンタリティ(精神力)。飯島監督の言うメンタリティを最大限に発揮した例が、今年のマドリードで7位を獲得し、最後の最後で自力で日本代表の座を勝ち取った田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)。レース後、田山は「自己ベストを出すことに集中したことで力みや気負いがなくなり、良い状態でランニングでの好タイムが維持できた」とコメントした。

田山寛豪 このように、田山が自分のレースをすることに集中できたのは、飯島監督がスタート直前に田山にかけた、「悔いのないレースをしろ!自分の力を出し切れ!」という言葉よるもの。これが田山から雑念を振り払わせて目の前の目標に集中させ、代表へと後押ししたというのは確実。これは、紛れもなくメンタリティを発揮させた結果だ。


上田 藍もう一つが上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)の例。コーチでもある山根英紀ナショナルチームマネージャーも語っていたが、上田は、「金メダル!ありがとうございました」と毎日日記に書いている。将来の夢を過去にあった現実のように扱うことにより、上田のメンタリティをよりポジティブにさせるねらいだ。上田には、スイムをなるべく速く上がる、という課題がある。これを克服する「言霊」となっているのが、「金メダル!ありがとうございました」なのだ。
 飯島監督、山根マネージャーはそれぞれ手法は違うが、同じようにメンタリティの充実を目標にしてる。



こちらから仕掛ける

 それでは、第6の種目とは何か。
 「最近の女子の勝負は、ラン競技での5〜8人のサイドバイサイドの戦いで決着している」と飯島監督は分析している。そして、どのレースも残り3000メートルと1500メートルのポイントが節目となり、雌雄を決しているというのだ。
 この残り3000メートルと1500メートルでの勝負に必要となるのは、「ロングスパート」というのが飯島監督。これは、上田の得意技でもある。さらにこれまでは、外国の選手から仕掛けられて反応するのが日本選手だった。しかし、「今回は仕掛ける側にまわる」作戦を飯島監督は女子選手たちに授けている。
 そのポイントは、ずばり「残り2000メートル」。最後の勝負ポイントと目される残り1500メートルの直前に、先んじて「第6種目」のスパートを展開し、表彰台を狙う目論見。女子レース当日は、ここに注目したい。
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 対する男子は、「バイクからのトランジションへの位置取りがまず重要」と飯島監督。そしてランの入りで先頭集団から遅れないこと。その後は、集団の動きに敏感に反応し、後退しないことが好成績を生むという。男子は、10kmのなかで何度も仕掛け合いがあるので、その都度、前に出る走力が必要だ。
 このように、第5、第6の種目をトレーニングで充実させているのが現在のナショナルチーム。レースでは、必要に応じてこれらの種目を繰り出し、ぜひ良い成果をつかんでほしい。

 

 

 

レースナンバー確定

 7月17日(火)には、オリンピック出場選手のレースナンバーが確定した。このレースナンバーは、国別に抽選を行い、その後選手氏名のアルファベット順に番号を付与したもの。

 

【女子】
No. 15:足立 真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
No. 16:井出 樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
No. 17:上田 藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)
【男子】
No. 37:細田 雄一(グリーンタワー・フェリック・稲毛インター)
No. 38:田山 寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)

 なお、スタートポジションの選択は、競技説明会時に、ランキング順に選択する。


そして、待望のレースは下記の日程で行われる。

女子

8月4日(土) 午前9時スタート
日本時間午後5時
[テレビ放送] NHK総合 生中継

男子

8月7日(火)午前11時30分スタート
日本時間午後7時30分
[テレビ放送] 日本テレビ系列・NHK BS1 生中継

 


ぜひ、大きな声援を日本代表選手に送ってほしい。


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