公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の平成24年度(2012年度)「JOC国際人養成プログラム(文部科学省後援)」で大塚眞一郎JTU専務理事が講師を務めた。開催場所は、東京都北区西が丘の味の素ナショナルトレーニングセンター。6月24日に90分、次回は10月に予定。
標記プログラムは、スポーツ振興基本計画に則り策定された「JOCゴールドプラン」の長期的国際競技力向上戦略の一環として位置づけられた事業である。本事業は競技力向上につながる組織、人、財政などにおける「国際力」の強化を見据え、将来JOCやJOC加盟競技団体を代表し、国際スポーツ組織等の政策決定過程に関与できる人材、あるいは国際的な折衝において活躍できる人材の育成を目的とする。本講習会は、受講料10万円、受講開始から3年以内に修了しなければならない。
このカリキュラムとその狙いは次のとおり。
- 日本のスポーツに関する基礎知識)、諸外国と情報交換する上で必要な日本のスポーツ・スポーツ組織に関する知識を養う。
- 世界のスポーツ、国際スポーツ組織に関する基礎知識、国際戦略を立てる上で不可欠な、国際スポーツ組織に関する知識を養う。
- 国際戦略・スポーツ外交、スポーツ外交を円滑に、かつ戦略的に行うために不可欠な手法、国際スポーツ組織やスポーツ政治に関する現状を学ぶとともに、ディスカッションを実施する。
- 民族性・社会性を背景とした外国人との付き合い方。
- 国際戦略を立てる上では相手の宗教・歴史・国民性を理解した上で接することが重要であることから、地域ごとの外国人との付き合い方を学ぶ。
- マナー・プロトコール。
- 誰に対しても堂々と振る舞える所作を学ぶ。
- コミュニケーションの実際。
- ロジカルシンキング、ビジネスライティング、パブリックスピー
キング、ネゴシエーション、プレゼンテーション等、自分の意図を通すためのコミュニケーション方法を、英語で学ぶ。また英語以外の言語による挨拶程度の表現を学ぶ。
■ 講習会資料(一例)