カーフマンジャパンデュアスロングランプリシーズン9・第4戦南関東ステージが厳しい寒さの中、神奈川県川崎市の川崎港東扇島で開催された。
今回はエリートクラスに日本学生デュアスロン選手権が併催。エイジ、ビギナー、ジュニア、キッズに学生OPEN、川崎市民の部が加わり、小学生からエリート選手権出場者まで過去最高の800名の選手が東扇島に集結。総勢100名を超えるエリート選手の熱い走りと沿道の応援に会場は熱気に包まれた。
地元川崎市のダンスチーム「かわさき向魂」が大会に花をそえた
男子は序盤から1km3分を切るハイペース。若手の選手が飛び出すも深浦祐哉(ハリアーズ/新宿パークホテル)、中田崇志(関東RC)、飯干守道(G.A.M./ウィングスTC)、前田隼也(兵庫県協会)の4名がじりじりと集団から抜け出し、森正(宮川医療少年院)を含む第2集団に約20秒の差をつけてバイクへ。
第1集団が4名で逃げるかと思われたが2周目で早くも後続の大集団に追いつかれる。30名程に膨れ上がった第1集団から3周目果敢に一人で逃げを打ったのがデュアスロン初参加という井上亮(京都府立医科大学)。単独で後続の大集団に約30秒の差をつける。後続も井上を追うが集団の数が多すぎてうまく機能せず井上はそのまま30秒の差をつけ第2ランへスタート。
しかしデュアスロンの王者深浦、森らはこの差をもろともせず、2周目で井上を抜き去る。その後深浦が徐々に差を広げ東海、北関東に続いて今季3連勝を飾った。最後の直線で森をかわた飯干が2位に入りケガからの復活をアピール。3位には森が入った。バイクで力強い走りをみせた井上は学生選手権優勝を手にした。
今季3勝目をあげた深浦
女子は初出場の高橋侑子(法政大学)が第1ランから積極的に飛ばし、今シーズン3連勝中の松本文佳(チームケンズ京都)、川島えり(日本食研)の2人がこれに食らいつく展開。川島は一時バイクで遅れるが、再び追いつき3人の勝負は第2ランへ。トランジションからいち早く飛び出した高橋がその後も力強い走りを見せ、他の追随を許すことなく優勝、学生選手権とのダブルタイトルを獲得した。
女子先頭を走る高橋(中央)、川島(左)、松本(右)
<選手コメント>
高橋侑子(法政大学)
初めてのデュアスロンだったが気持ちよく走れた。一つ一つが自信につながっているがまだエリートで戦える力はついていないので、もっとがんばりたい。
深浦祐哉(ハリアーズ/新宿パークホテル)
今日は自分のクラブから応援がたくさん来てくれていたので勝ててうれしい。この調子で4月のチャンピオンシップ、5月の日本選手権と勝ってデュアスロンを盛り上げていきたい。
学生デュアスロン選手権優勝を飾った高橋(左)と井上(右)