中国・北京市郊外の昌平区で行われている2011ITUワールドカップチャンピオンシップグランドファイナルは、10日ジュニア女子とエリート男子、U-23女子のレースを行った。
午前10時45分スタートのジュニア女子は、スイムトップから57秒遅れて19位で通過した知花 果林(チームゴーヤー)が、バイクでも第2集団に入ってよく頑張り、ランでも健闘して17位。優勝は、1時間3分40秒のミカイラ・ニールセン(ニュージーランド)。ほかに、大岩葵(愛知県立岡崎西高校)が44位となった。
午後12時30分スタートの男子エリートは、ジョナサン・ブラウンリー(イギリス)とアリスター・ブラウンリー(イギリス)の兄弟が同タイムでスイムを上がると、すぐさまバイクの第1集団を形成してレースをリードした。第1集団は約30名近くになったが、スイムを17分16秒で上がった田山寛豪(NTT東日本・NTT 西日本・流通経済大学職員)と17分24秒の細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)は、この第1集団に入ることができた。
30秒ほど後ろには第2集団が形成され、バイク終了までに第1集団に追いつくかと思われたが、スピードが上がらず、ランへと移った。
ランでは、ブラウンリー兄弟がすかさず前に出てリードを奪う展開に。それを、ハビエル・ゴメス(スペイン)、スヴェン・リーデラー(スイス)、マイク・ペッツォールド(ドイツ)、アレクサンダー・ブルカンコフ(ロシア)が追う。しかし、終盤には兄のアリスター・ブラウンリーがスパートして弟を引き離し、1時間48分6秒のタイムで優勝した。2位はリーデラー、3位はジョナサン・ブラウンリー。
細田は、ランの序盤はよく集団についたが徐々に離され、18位に入った。田山は28位、山本良介(トヨタ車体)は、36位。
午後3時15分スタートのU-23女子は、スイムで中国のワン・インインが19分12秒でトップを奪い、ウクライナのビクトリア・カチャンが同タイム。そして中国のゾン・メンインと高橋侑子(法政大学)が1秒差の同タイムでトランジションに入った。
バイクでは、20名を超える第1集団がつくられたが、そのなかで高橋は積極的に前に出て集団をコントロールした。
ランでは、高橋がトップスリーに続いて勢いよく飛び出したが、2周目には14に落ちてしまった。結局、アグニスカ・ジェルツイキ(ポーランド)が2時間7分7秒で優勝、2位はソフィア・コバック(ハンガリー)、3位はレベッカ・ロビシュ(ドイツ)となった。
高橋は17位、蔵本葵(東京ヴェルディ)は30位だった。
また、同日行われたエイジグループ選手権スプリントの部では、20-24歳の部に出場した星慎太郎(神奈川県連合)が16位となった。
なお、本日のレースの模様は、フォトギャラリーでご覧になれます。
<選手コメント>
○細田 雄一(グリーンタワー・稲毛インター)
スイムもうまくいったし、バイクもいい位置に入れた。しかし、バイクが得意なはずなのに余裕が持てなかった。ランをたくさん練習したので、スプリントで勝負できると思っていたが、1周目は良かったが、2周目からはついていくのがやっとだった。走れる感覚はつかんできたので、横浜、アジア選手権と頑張る。
○高橋 侑子(法政大学)
思ったよりスイムでいい位置に上がった。バイクではすぐに集団になったが、前に出てくる選手が少なく、脚をためるということを考えずに自分で積極的にリードした。ランでは、トップの数名に続いて飛び出したが、序盤だけで2周目以降は離される結果となった。練習の成果は出せたので、次につなげたい。
○知花 果林(チームゴーヤー)
スイムでうまくいい位置で上がったし、思ったよりバイクが楽だった。このような大舞台で緊張もしなかったのでレースを楽しめた。バイクでも積極的に前を引けたし、ランでは5位ぐらいでスタートできた。ジュニア最後のレースに、実力をすべて出したので悔いはないし、いまの実力もわかった。
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