中国・北京市郊外の昌平区で始まった2011ITUワールドカップチャンピオンシップグランドファイナルは、9日U-23男子のレースを行った。
午後12時30分にスタートしたレースは、予想どおりロシアのイゴール・ポリャンスキーが17分53秒でスイムをトップフィニッシュ。2秒後に同じくロシアのデニス・バシリエフが続いた。トップから30秒後には29人がトランジションへ入り、混戦が予想された。
椿浩平(宇都宮村上塾)は、18分24秒で31位。古谷純平(早稲田大学)は19分4秒で通過。
バイクに入ると、上記ロシアの二人とベンジャミン・ショー(アイルランド)が3名で逃げを図り、40kmを3名でリードした。その後ろを追う集団は、徐々に後ろが追いついてふくらみ、最後は40名を超える大集団となった。このなかに、椿も入っていた。
ランでは、序盤はショーがリードしたが2周目に入るとマシュー・シャープ、デビッド・マクナミー、トーマス・ビショップのイギリス勢とグレゴリー・ベリングトン(アメリカ)らに追いつかれ、そのままこの4名が先頭をひっぱった。
最終週でイギリス勢のなかからシャープが飛び出し、そのまま1時間52分12秒のタイムで初優勝となった。2位はマクナミー、3位はビショップ。
椿はスイムで遅れたものの、バイクでは第2集団まで挽回した。ランでは序盤のスピードにつけなかったが、終盤追い上げ、21位となった。古谷は45位。
また、午後3時45分から行われたパラトライアスロンには、TRI6(全盲)の部で柏木佳子(大阪府協会)がガイド(伴走)の藤木藍子(兵庫県協会)とともに出場した。
明日10日(土)は、エイジ・グループスプリントの部(スタート午前6時30分・現地時間・時差1時間・以下同じ)、ジュニア女子(午前10時45分)、エリート男子(午後12時30分)、U-23女子(午後3時15分)が行われる。
なお、レースの模様はフォトギャラリーでご覧になれます。
<選手コメント>
○マシュー・シャープ(イギリス)
とても厳しいレースだったが、危ないところもコースにはなく、安全にレースができた。バイクでリードされたが、ランで挽回しようと思っていた。ランでは、フィニッシュするまで勝てるとは思わなかった。同僚の二人が強いアスリートなので、そのおかげで勝てたと思う。
○椿浩平(宇都宮村上塾)
スイムの遅れをバイクで何とかできたところまではよかった。バイクからランへのトランジションで位置取りも悪く、最初の飛び出しについて行けなかった。世界で戦うには、バイクで脚を休めたりしないで、積極的に前に出なくては勝てない。まだ若いので、楽をしないで実力をつけていきたい。
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