10月16日(日)に開催される2011NTTジャパンカップランキングイベント最終戦/第17回日本トライアスロン選手権(2011/東京港)に先立ち、15日(土)、東京都港区お台場のホテル日航東京で有力選手の記者発表が行われた。
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出席したのは上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)、崎本智子(愛媛県協会)、井出樹里、佐藤優香(ともにトーシンパートナーズ・チームケンズ)、細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)、山本良介(トヨタ車体)、田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)の7名。司会はJTU事業・広報チーム・コリーダーの山本光宏。
各選手が自己紹介と今大会への意気込みを語った後、質疑応答に移った。
本大会は、日本選手権優勝者とともに、ジャパンカップランキングの優勝者も決定する。男子は現在ランキング1位の細田、2位山本、3位田山の争いになる。女子は、3位上田から4位佐藤、5位田中敬子(チームゴーヤー)、6位高橋侑子(法政大学)までの4名がシリーズ優勝を狙う。
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16日(日)は、女子が8:25、男子が11:00からレーススタート。
<選手コメント>
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○上田 藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)
8月のWCSロンドン大会の疲労を引きずっての9月の3連戦は、とてもタフなレースだった。慢性的な疲労を抜くため、アジア選手権終了後の1週間は練習を抑え、そこから全力を出せるように調子を立て直した。2007年の日本選手権初優勝の翌年から4位、3位、2位と順位を上げている。自分のなかの良い流れを保ち、今年こそ優勝したい。ロンドンオリンピックに向けて、期待をしてもらえるようなレースをしたい。
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○崎本 智子(愛媛県協会)
今年はWCSシドニー大会で5位に入賞し、勢いよくスタートできた。昨年の日本選手権での優勝のイメージをもってお台場に来られた。独立してからは、自分で考えてトレーニングをすることが多くなり、それが結果につながっている。9月にオリンピック代表に内定できなかったことでいろいろ悩んだが、サポートしてくれている家族と話し、気持ちを切り替えられた。一戦一戦を大切にしてレースに挑みたい。
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○井出 樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
昨年末に左足甲を2カ所疲労骨折、さらに今年のソウルコンチネンタルカップでの右膝の裏の肉離れもあり、故障に悩まされた。やっとWCSGF北京大会で脚の痛みもなくなり、2008年のオリンピックのときの感覚を取り戻せた。満足のいく練習ができて気持ちも充実し、戦う準備ができている。例年の日本選手権は「勝ちたい」という気持ちだけで戦っていたが、いまはオリンピックに向けて丁寧にレースをしたいと思っている。
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○佐藤 優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
アジア選手権終了後から、長野県で勝つための練習を積んできた。周りは尊敬している大先輩ばかりだが、いつまでも目標だと思っていてはいけない。先輩方を越えていける若い選手は自分しかいないと思っている。去年の4位が日本選手権最高位だが、明日は表彰台に上がるだけではなく、優勝してオリンピックに向けて新たなスタートを切りたい。明日のレースは、特にランの集団での駆け引きを見てほしい。
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○細田 雄一(グリーンタワー・稲毛インター)
今年は自分の実力を試してこれたから、その結果を出せるのが楽しみ。WCS横浜大会では、ランでいままでの自分では感じられないほどのスピードを感じられたと同時に、後半でスピードが落ちる持久力の不足も実感した。最後まで走り切る持久力をつけるためのトレーニングをしてきた。日本選手権初優勝を目指し、全力を出して走ることで、結果は必ず付いてくると思う。
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○山本 良介(トヨタ車体)
明日は「内なる自分との戦い」がテーマ。今年は全体的に良いレースができず、長い競技生活のなかでも一番苦しんだシーズンだった。自分のなかの問題点を見つけることができ、試行錯誤しながらトレーニングを積んできた。2連覇ということや周りの選手は意識せず、自分自身に勝って、自信を取り戻せるようなレースをしたい。これまでの日本選手権とは意識が少し違うが、ベストパフォーマンスを出すレースという意味では同じ。
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○田山 寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)
相性の良いお台場でのレースは楽しみ。毎年、大洗町から地元の方々が応援に駆けつけてくれるため、WCSと同じくらい日本選手権は大切。成長した姿を楽しみにしてくれている方の前でトライアスロンができることはとても幸せ。結果も大切だが、まずは自分の元気な姿を応援してくれる方に見せたい。そうすれば結果は付いてくる。まずはこのレースで勝つことで、オリンピックへの自信をつけたい。
この記事に関するお問い合わせ先
(社) 日本トライアスロン連合(JTU) 事務局
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JTU事務局 TEL03-5469-5401(代)