9月25日(日)、新潟県村上市で2011NTTトライアスロンジャパンカップ第7戦/村上・笹川流れ国際トライアスロン大会が行われた。
9時15分スタートのエリート男子は、スイムを得意とする平野司(稲毛インター)が19分47秒のタイムでトップフィニッシュ。16秒後に福井英郎(トヨタ車体)、小池賢(千葉県連合)、井上一輝(東京都連合)ら6名が続いた。
バイクでは福井、小池、井上、堤啓(専修大学/学生連合)の4名が第1集団を形成。若杉摩耶文(湘南ベルマーレ)、犬童太一(東京都連合)らの第2集団に30秒以上の差をつけて35km地点を通過した。そのまま先頭交代をしながら、井上と堤がほぼ同時にバイクを終え、さらに小池、福井が続けてトランジションに飛び込んだ。
ランの序盤は前述の4名がレースを引っ張ったが、徐々に井上が集団から遅れを取る。すると4km地点で堤が福井、小池を置いてリードし始める。このまま堤が逃げ切るかと思われたが、安定した走りを見せていた福井と小池が、徐々にペースが落ちた堤を吸収。3名で走っていたが最終的に福井が抜けだし、1時間51分4秒でフィニッシュ。2位は小池、3位は堤となった。
9時20分スタートのエリート女子は、川島えり(日本食研)が1周回目から飛び出し、後続に1分近くの差を付け20分41秒でスイムを終えた。56秒後に中西真知子(大阪府協会)、そこから10秒の間に高嶺直美(東京都連合)、伊藤喜志子(日本大学/学生連合)、佐藤千佳(神奈川県連合)、近藤なつき(立命館大学/学生連合)の4名がトランジションに入った。
バイクに移ると、中盤までは川島が一人で逃げていたが、25km地点で後ろを追っていた佐藤、中西、高嶺、伊藤の集団が川島に追いつき、5名で集団を形成。先頭でバイクを終えたのは中西。10秒以内に川島、佐藤、高嶺、伊藤もランに移った。
ランでは、またしても川島がリードする展開になる。勢いに乗った川島は、後続と大きな差をつけて村上市の市街地を回る周回コースに姿を現した。その後ろを追っていた佐藤と中西は、序盤こそ中西がリードしていたが、後半で佐藤が中西を抜き2位に躍り出た。しかし川島は最後まで後続に隙を見せず、2時間5分51秒のタイムで優勝。昨年2位のリベンジを果たした。2位は佐藤、3位は中西。
なお、今大会終了時点で10月16日(日)に行われるNTTトライアスロンジャパンカップ最終戦/第17回日本トライアスロン選手権(2011/東京港)の出場選手が決定。出場選手、および獲得ポイントの詳細はJTU Web Magazine内ジャパンカップページ(www.jtu.or.jp/race/japancup/2011/index.html)を参照。
9時32分スタートのエイジグループのレースでは、女子・中島聖子(兵庫県協会)、男子・倉内誠司(愛知県協会)が総合優勝。年代別優勝者は以下のとおりとなった。
JTUトライアスロンエイジランキングの詳細は後ほど配信予定。
なお、このレースの模様はフォトギャラリーでご覧になれます。
【エイジグループ・年代別優勝者】
<女子10歳代>
遠藤 有希(東京都連合)2:28:30
<男子10歳代>
後藤 洋輝(北海道連合)2:26:28
<女子20-24歳>
石田尾 珠奈(大分県連合)2:32:50
<男子20-24歳>
小島 佑司(新潟県連合)2:13:36
<女子25-29歳>
岩城 彩(大阪府協会)2:31:19
<男子25-29歳>
福田 悠平(鹿児島県協会)2:04:53
<女子30-34歳>
中島 聖子(兵庫県協会)2:16:51
<男子30-34歳>
ピーター・ジェンキンス(東京都連合)2:06:33
<女子35-39歳>
松本 華奈(島根県協会)2:18:05
<男子35-39歳>
エリック・エルマン(東京都連合)2:05:29
<女子40-44歳>
大西 直美(鳥取県協会)2:24:17
<男子40-44歳>
小野 俊巳(新潟県連合)2:09:37
<女子45-49歳>
熊崎 佳美(大阪府協会)2:42:43
<男子45-49歳>
寺尾 洋志(新潟県連合)2:11:21
<女子50-54歳>
末光 浩美(愛媛県協会)2:46:53
<男子50-54歳>
椎名 克行(新潟県連合)2:18:04
<女子55-59歳>
比気 美保子(茨城県協会)3:17:31
<男子55-59歳>
斉藤 久二次(新潟県連合)2:29:14
<女子60歳以上>
野上 ジェラルディン(東京都連合)2:46:47
<男子60-64歳>
山本 文忠(千葉県連合)2:29:20
<男子65-69歳>
鈴木 盈(新潟県連合)2:41:19
<男子70-74歳>
網田 光雄(千葉県連合)3:02:18
<男子75-79歳>
小原 信治(埼玉県連合)3:31:45
<選手コメント>
○川島 えり(日本食研)
スイムから逃げようと考えていた。バイクで一人では逃げ切れず、終盤で追いつかれたが、途中までは一人で走れたからバイクの力もついてきたと思う。ランもペースを落とさず走れたことで自信になった。どうしてもこの大会で優勝して、祖父にいい報告をしたかった。望んだ結果を得られたのはとても嬉しい。次は日本選手権。
○佐藤 千佳(神奈川県連合)
悔しいの一言。積極的なレースはできたが、結果につながらなかった。ランで先を走る川島選手についていこうと少しオーバーペースで走ったが、やはり途中でペースダウンしてしまった。精神的には最後まで諦めずに走れた。スイムで遅れてバイクで追いつくというパターンの改善をし、なおかつランで勝負できる力をつけたい。次は日本選手権。
○福井 英郎(トヨタ車体)
バイクの集団が大きくなると思ったが、少数で逃げる展開になった。ランが得意な選手を置いてバイクで逃げ切れたことが今日の勝因。勝機があれば優勝したいと思っていたから、自分のペースでレースができたことは良かった。もう少し頑張れる若い選手がいるとよいと思う。自分の調子が分かり、来月の日本選手権に向けての目標が見えた。
○小池 賢(千葉県連合)
村上はランコースの序盤が緩やかな下りであることと、沿道の声が身近に聞こえることもあり、走りやすい印象。自分にスピードがない分、早い段階で周りと差をつけたかったが、力が及ばずランの最後まで3名で争う結果になった。スイムとランは自分のなかで手応えがあったが、バイクはまだまだ足りないと感じた。次は日本選手権。
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