6月26日(日)、愛知県蒲郡市でNTTジャパンカップ第4戦/ITUトライアスロンアジアカップが開催された。
定刻より10分遅れの11時30分にスタートした女子は、23分56秒でスイムフィニッシュした土橋茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)を先頭に川島えり(日本食研)、中島千恵(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)が続いてバイクに移った。
バイクでも、スイムで先行した4名が集団を形成。4周回目で、後を追っていた田中敬子(チームゴーヤー)、高橋侑子(法政大学)、西麻依子(湘南ベルマーレ)、川口綾巳(ウイングスTC)ら4名の第2集団が合流し、8名の集団に。その後川口が遅れ、7名でバイクを終えた。
ランでは、土橋が勝負を仕掛けた。一緒に走っていた田中、佐藤を2周回目で引き離し、一気に独走。最終的に後続と1分35秒の差を付け、2時間12分59秒でフィニッシュ。自身初優勝を果たした。最終周回まで田中と競り合った佐藤が気力の走りを見せて2位に入り、田中は3位となった。
男子は12時48分にスタート。スイムはブライス・マクマスター(オーストラリア)が21分40秒でトップフィニッシュ。16秒後に杉本宏樹(稲毛インター)、さらに6秒後に平野司(稲毛インター)、ニコラス・ヴァンダム(アメリカ)、遠藤樹(チームケンズA &A)、ベンジャミン・ショー(アイルランド)、細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)が続いた。
バイクでは、細田、ショー、ヴァンダム、マクマスター、遠藤の5名で形成された第1集団が、最後までレースを引っ張った。その後ろを山本良介(トヨタ車体)と古谷純平(早稲田大学/学生連合)の二人で追っていたが、バイク終盤で山本が若杉摩耶文(湘南ベルマーレ)、杉本らを含む後続の集団に合流。その後、古谷も合流し、トップと約1分40秒差でランに移った。
ランは細田が飛び出し、ヴァンダム、マクマスター、山本が追う展開に。1周回目で「少しオーバーぎみに走った」という細田がヴァンダムらと差を付け、2周回目以降もペースを維持。2時間1分18秒でトップフィニッシュした。2位には、最終周回で一気に追い上げた山本が入った。3位はマクマスター。
また、同日、JTUエイジランキング第5戦/第23回蒲郡オレンジトライアスロンも開催され、世界ジュニアトライアスロン選手権・アジアジュニアトライアスロン選手権の選考対象レースとなっていたスプリント部門では女子・知花果林(沖縄県協会)、男子・谷口白羽(愛知県協会)が優勝した。東海・北陸、近畿学生トライアスロン選手権は、東海・北陸が女子・池野千紘(名古屋大学)、男子・丹羽洋貴(中京大学)、近畿が女子・塩田久美子(同志社大学)、男子・井上亮(京都府立医科大学)が優勝となった。エイジ部門は女子・平松智子、男子・倉内誠司、スーパースプリント部門は女子・阿間見眸、男子・谷口跳馬(すべて愛知県協会)とそれぞれ地元選手が優勝。さらにリレー部門も愛知県の空自小牧基地空輸チームが優勝となった。
なお、このレースの模様は、フォトギャラリーでご覧になれます。
<選手コメント>
○土橋 茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
遠征から帰ってきたばかりで疲れもあったが、関係なく正々堂々と戦うつもりで挑んだ。今週は蒲郡大会のために調整した。バイクで第2集団が追いついたときは焦ったが、追いつかれることは想定していたから気合いを入れて走った。ランでは世界でのレースを考え、「最初から飛ばしてみよう」と考えていた。後半ペースは落ちたが、何とか走り抜いて初めての優勝を経験できたことはとても嬉しい。次はWCSハンブルグ。
○佐藤 優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
1位と2位、2位と3位では差が大きい。確実に2位にならなければいけないと思い、最後は気力で走った。脚力は残っていなかったが、3位になることは自分でも許せなかったから2位になれたことは良かった。ここで優勝してロンドンオリンピックにつなげたかったが、先輩は強かった。次は、出られたらWCSハンブルグ。
○細田 雄一(グリーンタワー・稲毛インター)
スイムが遅れたが、トランジットが長いことは分かっていたから、そこで追い上げるつもりでいた。バイクはテクニカルなコースだったが、自分なら追いつくと思っていたから不安はなかった。時差ボケが抜けきらず、ランでは納得のいく走りはできなかったが、最初の1周回で決めようと思っていた。おかげで後半はレースを楽しめた。国内レースを盛り上げるというテーマで挑み、それは達成できたと思う。次はWCSロンドン。
○山本 良介(トヨタ車体)
スイムとバイクの前半は、ヨーロッパ遠征の影響で思うように身体が動かなかった。レースを経験するなかで手応えを掴んでいたから、あとは水分補給とペース配分をテーマにレースに挑んだ。バイク終盤はランに向けて体力を残すために後続の集団に入った。途中で諦めかけたが、地元の声援に後押しされて頑張れた。次はWCSハンブルグ。
この記事に関するお問い合わせ先
(社) 日本トライアスロン連合(JTU) 事務局
JTU事務局 TEL03-5469-5401(代)
広報担当:090-3204-3126