9月19日(月・祝)に神奈川県横浜市の山下公園トライアスロン特設会場で開催される2011ITUトライアスロン世界選手権シリーズ(WCS)横浜大会エリートレースを前に、16日(金)、横浜市のホテルモントレで有力選手の記者会見が行われた。
司会はJTU事業・広報チーム・コリーダーの山本光宏。
まず始めにマリソル・カサド国際トライアスロン連合(ITU)会長から、大会開催に向けて「WCSという特別な大会がまた横浜で行われることは、私自身とても嬉しく、大会事務局や地元の方々の支援に感謝したい。最高の選手が最高のパフォーマンスを披露し、素晴らしいトライアスロンのイベントになることを願っている」との挨拶があった。
続いて海外選手による会見が行われた。出席したのはリサ・ノルデン(スウェーデン)、エマ・ジャクソン(オーストラリア)、ブレンダン・セクストン(オーストラリア)の3名。東日本大震災の影響が心配される日本でのレース参戦について、3選手ともに「楽しみにしている」と語った。
その後、井出樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、足立真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)、細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)、田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)の5名の日本選手による会見に移った。それぞれが今シーズンのレースを振り返った後、横浜でのWCS開催の印象やレースへの意気込みを語った。
19日は午前8時5分からエリート女子、11時5分からエリート男子のレースがスタート。また、前日の18日(日)午前7時45分からは日本で初となるWCSのエイジグループ、リレー、パラトライアスロンのレースが行われる。
結果および速報等についてはレース終了後、順次JTUメールニュースとJTUホームページ(www.jtu.or.jp/)で発表する予定。なお、19日のエリートのレースはNHK BS1で生中継される。
9月19日(祝・月) 8:00〜13:00 NHK BS1
2011ITUトライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会大会<生放送>
エリート女子・エリート男子
<選手コメント>
○リサ・ノルデン(スウェーデン)
2009年WCS横浜大会で世界選手権初優勝を果たしたので、横浜にはとてもよい思い出がある。フラットなコースは苦手だが、2年前と同じコースと聞き楽しみに思っている。5月に右足を怪我し、練習ができなかった時期があったため、レースの開催が9月になったことは嬉しい。暑さと湿気が厳しく不安もあるが、WCSGF北京大会4位の勢いをそのままにレースに臨みたい。
○エマ・ジャクソン(オーストラリア)
今シーズンはWCSハンブルグ大会、ロンドン大会と良い成績を残している。WCS横浜大会で、2012年シーズンの良いスタートを切りたい。5月の開催がなくなり残念に思っていたが、その後9月に開催されると聞き、とても嬉しかった。WCSGF北京大会から1週間でのレースは大変だが、それはほかの選手も同じ。北京大会ではバイクで力を出し切れず表彰台に立てなかったので、横浜大会ではぜひ表彰台に立ちたい。
○ブレンダン・セクストン(オーストラリア)
オーストラリアはトライアスロンの歴史が長く、強豪選手も多いため、オリンピック代表選手に選ばれるのは非常に難しい。今シーズンのレースもプライドをかけて挑んだが、とても苦労した。最近はより良いレースが展開できるよう、特にランに力を入れてトレーニングを積んできた。ITUやJTUから「日本は安全だ」と聞いていたので、心配はしていない。日本を支援するためにも、全力で戦う。
○上田 藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)
2009年のWCS横浜大会では惨敗したから、今回はリベンジを目指す。東日本大震災があったなか、日本でWCSが開かれることには大きな意味がある。日本人選手の使命は、良い結果を残し大会を盛り上げることだと感じている。今シーズンはWCSで2度、7位入賞を果たし、得意とするランでは世界の強豪選手とトップ集団を形成し走ることができた。それにより目標も明確になったので、その目標に向けて全力でレースをしていく。
○足立 真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
2009年のWCS横浜大会では、バイクで落車をしてしまった。前回からバイクの技術も力も進化しているから、それをレースで見せていきたい。昨シーズンの調子が良かった分、オリンピックへの気持ちも強くなったが、今シーズンは「気持ちだけでは勝てない」ということに気付かされた。だからこそオリンピックの枠を勝ち取りたい気持ちも強い。見ている方に多くのことを感じてもらえるようなレースをしたい。
○井出 樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
1週間前のWCSGF北京大会で、2008年に5位入賞を果たした北京オリンピックと同じコースを走り、忘れていた感覚や思いを取り戻すことができた。今回も、2009年に3位で表彰台に上がれたWCS横浜大会と同じコースを走れることはとても嬉しい。今シーズンは思うような結果が残せず苦しんだが、北京大会をきっかけに追い風が吹いている気がしている。その勢いを失わずに、横浜のレースでも表彰台を目指したい。
○細田 雄一(グリーンタワー・稲毛インター)
今シーズンはWCS横浜大会を目標にしてきた。最近のレースでは、暑さを意識したトレーニングの成果が出て、良い結果が残せている。特に今シーズンはコーチや周囲の支えがあり、身体的・精神的に成長できた。横浜はテクニカルなバイクコースのため、バイクでの駆け引きを重視してレースに挑みたい。まずは自分自身の体調や精神面をコントロールした上で、周りの選手と協力し、日本のオリンピック枠を確保していきたい。
○田山 寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)
横浜大会は日本で唯一のWCS。日本で行われるレースには自信がある。応援してくれる方だけでなく、日本全体に勇気を与えられるようなレースを見せたい。得意のスイムから積極的に仕掛け、勢いのあるレース展開をしていきたい。アテネ・北京オリンピックのときは日本選手の先頭にいたが、いまは追いかけるポジションにいる。それを楽しみつつ、先輩や自分が築いてきたものを途切れさせないよう頑張る。
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