9月14日(水)、世界選手権シリーズグランドファイナル横浜大会のために来日しているマリソル・カサド国際トライアスロン連合(ITU)会長は、東日本大震災の被災地の一つで、仙台ベイ七ヶ浜大会の開催地である宮城県七ヶ浜町を視察した。国際オリンピック委員会(IOC)委員でもあるカサド会長が七ヶ浜町を訪れたのは初めて。
出迎えたのは、大関辰郎宮城県協会理事長と岡沢直美、和泉秀一、木幡智彦の県協会各理事。
まず、大会の行われていた湊浜周辺を視察した後、バイクコースをたどって菖蒲田浜へ向かった。
その後、七ヶ浜町役場で、渡辺よしお町長を表敬訪問した。
渡辺町長は、「3月11日の地震により12メートルを超える津波に襲われ、私の家もなくなり、約2000戸の家屋が被災した。震災と津波で91名の町民が亡くなり、いまだに5名が行方不明となっている」と説明。さらに、「まだ生活も不完全な状態だが、1日でも早く復旧し、できるだけ早い時期にトライアスロン大会も行いたい」と、意欲的に語った。
それに対しカサド会長は、「被害の状況を見せていただいて、驚くとともにたいへん心を痛めている。亡くなられた方々には、お悔やみを申し上げたい」とし、「ITUとしても、トライアスロンに貢献度の高いこの大会と七ヶ浜町に対して、できるだけの援助を行っていきたい。今後、ITUのメンバーとも協力について話し合いたい」と語った。
最後にカサド会長は、「日本の国民は勤勉で我慢強いので、復興もきっと早いと信じている」と結んだ。
明日15日(木)には、カサド会長は東京・有楽町にある外国人記者クラブで記者会見に臨む。
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