6月19日(日)エイジランキング第3、4戦が、山形県酒田市と鳥取県湯梨浜町で開催された。
東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方からの選手が大半を占めた第27回みなと酒田おしんレースは、大会を心待ちにしていた選手の気持ちを象徴するかのように澄み切った青空の下リレーを含む325名(内ランキング対象完走者は264名)が参加し開催された。
【商業が栄えた酒田港、鳥海山を望む美しいコース】
女子はスイムをトップで終えた佐藤志帆(福島)から6分30秒遅れてバイクへスタートした高橋美紀(宮城)だったが、バイク、ランで猛追をみせ見事優勝を飾った。2位には福島の緑川瑛美、3位には加藤あかり(千葉)が入った。
【力走する高橋右から2人目】
男子は地元酒田市の長谷川健が終始安定した走りで優勝。昨年の酒田大会優勝の伊藤寿(愛知)、2位の今村圭孝(神奈川県)もランで追い上げたが及ばす、2位に今村、3位に伊藤が入った。
【お互いの健闘を称えあう左から今村、長谷川、伊藤】
口々に練習不足と語る選手たちだが、我慢強く粘り強い東北魂をみせつけるかのように東北勢が上位を占めた。昨年女子40-44歳チャンピオンの福田充紀(福島)も1位で好発進。
その中でも昨年のランキング55-59歳チャンピオンの西内秀一(福島)は一時兵庫県で避難生活を送っていたが福島に戻った。放射能の影響で外での練習が思うようにできないのでローラーでバイク練習、ランの練習のために立ちこぎで自転車に乗っているという。60歳代としては中川良治(65-69歳・岩手)に先を譲ったが60-64歳では1位でのシーズンスタートとなった。
【バイクへスタートする西内】
またJTUの副会長を務め、現在はトライアスロンネットワーク(*1)の中心的存在として被災地に支援物資を届けている森崎俊紘(65-69歳・福島)も束の間のひと時レースを楽しんだ。
【終始笑顔でレースを楽しむ森崎】
【酒田の料理人が腕を振るうカレーは絶品】
また同日開催されたハワイトライアスロンin湯梨浜大会には学生選手権、リレーを含む301名(エイジランキング対象完走者は248名)が出場。
【ライフセーバーに見守られてのスイム】
女子は地元鳥取の小原千恵がスイム、バイクで先行するが、昨年の大会覇者松本華奈(島根)がランで追い抜き優勝を飾った。2位には比田百合子(島根)、3位には小原が入った。
【女子入賞選手たち】
男子は桶谷祐輝(島根)がスイムで先行するが、松田薫(大阪)がバイクで追いつくとそのままトップでフィニッシュ。2位には昨年大会優勝の高橋泰雄(岡山)、3位に宮崎友和(熊本)が入った。
【男子入賞の選手たち】
年代別女子では今年から仕事の関係で鳥取に移った二分陽子(25-29歳)が松田美香(島根)を破り、同ポイントながらランキングトップに立った。
年代別男子では小島一朗(京都)が石垣に続く優勝でランキングトップに躍り出た。
【必死に坂を上る選手たち】
なおこの2大会の最高齢出場者は70歳の名雪雅義(東京)、成田峻(山形)、近藤栄治(大阪)。
【仲間と一緒にフィニッシュ】
最新エイジランキングは
/ranking/2011/age/ranking.html
*1:(社)日本トライアスロン連合が「トライアスロンネットワーク」として、全国の加盟団体、大会主催地、協賛企業、選手および関係者、トライアスロンファン他の方々に呼びかけ、被災地の支援活動を行っている。活動詳細は
/triathlon-network/