5月1日(日)、国営木曽三川公園にて、カーフマンGP シーズン8最終戦となるチャンピオンシップが行われた。荒れた天候の中での開催となったが、シーズン8チャンピオンが決する一戦ということで、ポイントランキング上位選手が勢ぞろいする一戦となった。
エリート女子は、第1ランで宮澤恵理(SQUAD TAKUYA)が飛び出すが、今大会までのシーズンポイントランキングトップ・大松沙央里(トヨタ車体)がバイクでの射程圏を維持したままバイクへ。バイクに入ると、すぐに大松が先頭に立ち、宮澤との差を約2分とし、第2ランへ。第2ランでは宮澤の追い上げを振り切り大松が優勝。2位には宮澤、3位には栗原知美(筑波大学)が入った。
エリート男子は、オープン参加ではあったが、2010年の日本選手権覇者・山本良介(トヨタ車体)が参戦し、国内トライアスロン王者とデュアスリートの戦いに注目が集まった。
スタート直後から駆け引きがはじまり、第1ランは栗原正明(BODY TUNE・VAXレーシング・国士館大学院エース)、森正(宮川医療少年院)、高橋泰夫(豊和(株)・BOMA・CW-X)、深浦祐哉(ハリアーズ・新宿パークホテル) 、山本良介(トヨタ車体) の5名が横一線でバイクへ。バイク乗車時に転倒した森は集団から離れてしまい、苦しい展開となってしまった。
バイクスタート直後こそ栗原がアタックを仕掛けるが、すぐに集団に吸収される。悪天候・最終戦・山本の参戦等の要因が重なり、誰も仕掛けることができず膠着状態となった集団はそのまま第2ランへ。
第2ランスタートと同時に深浦と山本が飛び出し、高橋と栗原との差を広げる。深浦と山本はサイドバイサイドのレースを展開するが、最終周回で深浦が飛び出しそのままゴール。次いでオープン参加の山本が16秒差でフィニッシュし、その後、2位には栗原、3位には高橋が入った。
尚、カーフマンシーズン8ポイントランイングチャンピオンの栄冠は、大松と深浦が手にした。
【女子】
1位 大松沙央里(トヨタ車体) 2:05:49
2位 宮澤恵理(SQUAD TAKUYA) 2:07:27
3位 栗原知美(筑波大学) 2:11:00
【男子】
1位 深浦祐哉(ハリアーズ・新宿パークホテル) 1:48:13
2位 栗原正明(BODY TUNE・VAXレーシング・国士館大学院エース) 1:48:39
3位 高橋泰夫(豊和(株)・BOMA・CW-X) 1:48:46
OPEN 山本良介(トヨタ車体) 1:48:29
<選手コメント>
○大松沙央里(トヨタ車体)
今シーズンは久々のカーフマンを楽しませてもらった。今日は第1ランを「うまく走り」、バイクは「第2ランを考えずに思いっきり走り」、第2ランは「根性で」なんとかするつもりだった。良いレースができたと思う。
○深浦祐哉(ハリアーズ・新宿パークホテル)*写真右、左は山本
山本選手が強いのは周知のことだったが、彼はデュアスロンを主戦場としている選手ではないので、なんとか勝ちたかった。デュアスロンの舞台に参戦してくれて、本当に感謝している。世界戦も頑張りたい。