1996年に始まったりNTTトライアスロンジャパンカップは今年16年目となり9大会が開催される。NTTトライアスロンジャパンカップランキングは1997年から採用されている。
                     
                    今年は、ITU世界選手権シリーズ最終ランキングの特別ポイントを加え、高ポイント優先で最大4つの獲得ポイント合計で年間ランキングを決定する。
                     
                    なお、対象大会(全オリンピック・ディスタンス:51.5km)は競技特性により「SS・S・A・B・C」の5カテゴリーに区分し、それぞれにポイントを設定する。
                  [1] 2011 NTTトライアスロン・ジャパンカップランキングイベント
                  1)SSカテゴリー *1位200ポイント
                    *ロンドンオリンピックに直結する世界基準のランキング2011・ITUトライアスロン世界選手権シリーズ・ランキングを点数化。
                    同シリーズのグランドファイナル(北京)終了後(9月11日)確定。
                  2)Sカテゴリー *1位180ポイント
                    *ロンドンオリンピックに直結する世界基準の大会
                    5月14日(土)ITU世界選手権シリーズ(横浜・神奈川)
                  3)Aカテゴリー *1位160ポイント
                    *ロンドンオリンピックに直結する国内最高峰レベルの大会
                    4月17日(日)石垣島ITUトライアスロンワールドカップ(沖縄)
                    10月16日(日)第17回日本トライアスロン選手権(東京港)
                  4)Bカテゴリー *1位140ポイント
                    *ITU世界選手権シリーズ出場に重要な位置づけの国際大会
                    6月5日(日)天草ITUトライアスロンアジアカップ(熊本)
                    6月26日(日)蒲郡ITUトライアスロンアジアカップ(愛知)
                    7月3日(日)仙台ベイITUトライアスロンアジアカップ(宮城)
                  5)Cカテゴリー *1位120ポイント
                    *オリンピックディスタンスのスピードが要求される国内大会
                    6月19日(日)第1回日本U23トライアスロン選手権(酒田・山形)
                    7月10日(日)大阪国際トライアスロン大会(舞洲・大阪)
                    9月25日(日)村上・笹川流れ国際トライアスロン大会(新潟)
                  
                  [2]大会出場資格の付与と強化費
                  1) 2011年9月25日時点のジャパンカップランキング上位35名に、第17回日本選手権(2011/東京港)出場資格を付与。
                  2) 第17回日本選手権1位に2012年アジア選手権出場資格を付与。
                  3)ジャパンカップランキング1〜5位にJTU強化費を支給。
                  
                  [3]ポイント算出基準と方法
                  1) 世界選手権シリーズランキングは、125位以内の国内選手を対象とし、ベースポイントから7.5%ずつ減点。
                     
                    さらに1-25位(1.0)、26-50位(0.9)、51-75位(0.8)、76-100位(0.7)、101-125位(0.6)を乗じたポイント付与。
                  2) ジャパンカップランキングでは、女子1位タイムから8%未満のタイム差でフィニッシュした選手にポイントを授与。男子は5%未満。
                  3)ジャパンカップ1位の獲得ポイント
                     
                    SSカテゴリー1位(200 ポイント)、S1位(180)、A1位(160)、B1位(140)、C1 位(120)と設定。
                  4)同2位以下の獲得ポイント
                    A)前述の1 位ポイントから、2位は3%を減らし、3位は2位ポイントから3%を減らす方法で、それぞれの「ベースポイント(※1)」を決める。
                    B)次に、「1位とのタイム差(秒)」を「女子は1位から8%」・「男子は1位から5%」に「相当するタイム(秒)」で割り算をする。
                    C)割った数値(%)を「タイム差減点比率」とする。「ベースポイント」に「タイム差減点比率」を掛けて、「タイム差減点ポイント」を算出する。
                    D)これにより、「ベースポイント」から「タイム差減点ポイント」を差し引いた数値を「獲得ポイント(小数点以下、四捨五入)」とする。
                  5)ポイント計算式(※2)
                    A)1位ポイント×97%(−3%)=2位ベースポイント(BP)、2位BP×97%(−3%)=3位BP、3位BP×97%(−3%)=4位BP
                    B)「ベースポイント」×「1位からのタイム差(秒)」÷「女子は1位から8%(秒)」・「男子は1位から5%(秒)」=「タイム差減点比率(%)」
                    C)「ベースポイント」×「タイム差減点比率(%)」=「タイム差減点ポイント」
                    D)「ベースポイント」−「タイム差減点ポイント」=獲得ポイント(小数点以下、四捨五入)
                  (※1)「ベースポイント早見表」
                    http://www.jtu.or.jp/news/2011/pdf/2011japancup-point.pdf
                  (※2)ポイント計算例:
                    1)日本トライアスロン選手権(Aカテゴリー)1位160ポイント男子1位を2時間00分00秒としたら、5%タイム=2時間06分00秒。
                  2)男子5位:2時間01分12秒(72秒差)では、ベースポイント(141.64684ポイント)
                    A)タイム差(72秒)÷1位から5%(360秒)=タイム差減点比率(20%)
                    B)ベースポイント(141.64684ポイント)×タイム差減点比率(20%)=タイム差減点ポイント(28.32936ポイント)
                    C)ベースポイント(141.64684ポイント)−タイム差減点ポイント(28.32936ポイント)=獲得ポイント(113ポイント)
                  3)男子5位タイム2時間03分00秒(180秒差)では、ベースポイント(141.64684)
                    A)タイム差減点:180秒÷360秒=50%、獲得ポイント(71ポイント)
                     
                    *同じ5位でもタイム差があるため、ポイントが減る。これにより、同順位を数値として評価できる。