5月8日(土)に、韓国・ソウル市でITUワールドチャンピオンシップシリーズ第2戦ソウル大会が開催された。
午前10時20分スタートとなった女子は、ハイレイ・ペイルソル(アメリカ)が19分スイムをトップで上がると、同国のサラ・ハスキンスが9秒遅れて追う。20分までに15名の選手がトランジションへ。そのなかには、土橋茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ東京)と足立真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)が加わっていた。
バイクでは、中盤まで約15名の第1集団が逃げる。そのなかには足立と土橋がいたが、土橋は中盤から遅れ始めた。後ろから、庭田清美(アシックス・ザバス)と佐藤優香(日本橋女学館高校)の入った集団が第1集団に追いつき、30名近い大集団となってバイクを終えた。
ランでは、序盤からエマ・モファット(オーストラリア)がリード、それを追うのは、バルベーラ・リベロスディアス(チリ)、ダニエラ・リフ(スイス)、足立らの6名となった。終盤にかかり、モファットにリフとリベロスディアスが追いつき、三つどもえに。最後の1kmでリードしたリフが2時間59秒で優勝。2位はリベロスディアス、3位はモファットの順。
足立は最後は離されたが7位入賞。そのほか、庭田20位、土橋35位、井出樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)36位、佐藤の結果だった。
午後1時5分スタートの男子は、ハビエル・ゴメス(スペイン)が19分10秒のタイムでスイムをトップフィニッシュ。2秒後にドミトリー・ポリャンスキー(ロシア)、1秒後にオリバー・フリーマン(イギリス)が続いた。そして20分までに、出場選手68名のうちの65名が水から上がった。
日本選手の細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)、杉本宏樹(ルミナリア)、山本良介(トヨタ車体)、高濱邦晃(チームコラテック・ボディチューン)、田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)、下村幸平(G.A.M.)もバイクへ。
バイクでは、中盤には50名を超える大集団ができあがった。下村を除く日本選手は、すべてこの集団に入っていた。
ランに入ると、カートニー・アトキンソン(オーストラリア)とヤン・フロデノ(ドイツ)がサイドバイサイドの展開。それをブラッド・カールフェルト(オーストラリア)が追う。細田がその後ろの集団につけた。結局、最後の100mを制したフロデノが1時間51分49秒で優勝。2位にアトキンソン、3位にカールフェルトとなった。細田は一時は9位を走ったが、最後は15位となった。そのほか、杉本が33位、高濱が36位、山本が43位、田山が49位、下村が53位。
このレースの模様は、フォトギャラリーでご覧になれます。
<選手コメント>
○ダニエラ・リフ(スイス)
ランに入って、最初は勝てると思えなかった。モファットやリベロスディアスをあきらめずに追っているうちに調子が上がってきた。最後の1kmで前に出ることができたときに勝利を確信した。
○足立真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
最後にモファットに近づいたが、結局おいて行かれたのは、シドニーと同じ。まだまだ課題がある。最後の差し足を磨きたい。練習量もたりない。しかし、シドニーでは走れたことで満足したが、いまは勝てなくては満足できない。
○ヤン・フロデノ(ドイツ)
厳しいレースだった。スイムもバイクもランも気が抜けなかった。ランで最初からアトキンソンと一緒に競り合ったのがよかった。最後の100mで振り切ることができてよかった。WCSは2勝目。
○細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)
レースできたことがうれしい。石垣島のあと、最高の練習ができていた。火曜日に膝の具合が悪くなり、その後休養をとっていた。このレースに出たら、足が治っているのが分かって、順位に関係なく積極的にいけた。苦しかったが、次につなげられる。
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