7月4日(日)、宮城県七ヶ浜町の特設コースで、2010NTTジャパンカップランキングイベント第4戦/2010ITUトライアスロンアジアカップ仙台ベイ七ヶ浜大会が開催された。
午前11時スタートの男子は、遠藤樹(東京都連合)が19分51秒のタイムでスイムをトップフィニッシュ。1秒遅れて山本良介(トヨタ車体)が通過。3位は韓国のキム・ジハンで3秒後。続いてキャメロン・グッド(オーストラリア)、2004年アテネ・オリンピックイギリス代表のマーク・ジェンキンスの順。トップから1分以内に14名がバイクへと飛び出した。
バイクでは、山本、ジェンキンス、グッド、キム、遠藤に佐藤治伸(日本食研)を加えた6名が第1集団をつくったが、遠藤は途中で遅れ、他の5名がリードを保ったまま、トランジションへ帰ってきた。第2集団は、高濱邦晃(チームフォーカス・ボディチューン・九州医療スポーツ専門学校)、下村幸平(G.A.M.)ら7名が、約2分遅れてバイクを終えた。
ランに入ると、序盤から山本が飛び出しリードを広げた。追うのはグッドとジェンキンス。しかし、山本は安定した走りで後続との差を広げ、1時間51分36秒のタイムで優勝した。2位は、「スイムもバイクもうまくいったが、ランが暑くてかなわなかった」とコメントしたグッド。3位は、レース後やはり「暑い、暑い」を連発したジェンキンスとなった。
女子は午後12時10分のスタート。チームメイトとスイムから先行したいと記者会見で語った中島千恵(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、は21分18秒でスイム2位。公約通り土橋茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)がトップの21分12秒だったが、佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)はバトルに巻き込まれて22分10秒の7位でバイクへ。健闘したのは、3位の高橋侑子(東京ヴェルディ)、4位の西麻依子(湘南ベルマーレ)、5位の中西真知子(大阪府協会)と6位の菊池日出子(村上塾・ブレイブ)。
バイクでは、上記のなかから中島、高橋、土橋が第1集団を形成。ここでも佐藤は、菊池、西、中西の4名で第2集団に。しかし4周目に第2集団が追いつき、この7名はほぼ同時にランへとスタートした。
ランでは、序盤から佐藤、土橋の一騎打ちの様相。身体一つ佐藤がリードするが、土橋も離れない。勝負の綾は、3周目後半に。「3周目に仕掛けようと思った」とレース後語った土橋がリードすると、佐藤が抜き返し、そのままリードを広げた。結局、逃げ切った佐藤が2時間4分19秒のタイムで優勝。2位は土橋、3位は菊池となった。
同時開催の第16回みやぎ国際トライアスロン仙台ベイ七ヶ浜大会は、スプリント女子:今村琴江(神奈川県連合)1時間34分58秒、男子:及川貴裕(岩手県協会)1時間15分15秒、一般女子:杉村翔子(岩手県協会)2時間43分8秒、男子:福元哲郎(広島県協会)2時間5分11秒、リレーの部:team468+1winA(高橋公正・加藤雅史・吉田康平)2時間10分4秒の結果だった。
なお、レースの模様はJTUホームページ(www.jtu.or.jp/)のフォトギャラリーでご覧になれます。
<選手コメント>
○佐藤 優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
スイムで初めてのバトルを経験し、7位となってしまった。バイクでは第2集団に入ったが、菊池選手とペースを上げて第1集団に追いつくことができた。感謝したい。3周目で土橋選手が前へ出たときに、負けるものかと思って走った。暑い気候のなか、ランで競り合って勝てたのが収穫。
○土橋 茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
一昨日まで合宿をしていて、急遽出場を決めてレースに対応できたことが自分にとってプラスになった。3周目で仕掛けようと思って、自滅した格好。スイムからバイクと先行し、ランでは負けたが積極的な思い通りのレースができた。WCSのハンブルクとロンドンにつながるレースができた。
○山本 良介(トヨタ車体)
余裕があるように見えたようだが、アキレス腱をいためていて、少しかばいながら走ったので、それがかえって余裕に見えたのかもしれない。スイムはペースを握れたし、バイクではジェンキンス選手と集団をコントロールすることができた。ハンブルク、ロンドンにつなげたい。次は蒲郡大会。
○高濱 邦晃(チームフォーカス・ボディチューン・九州医療スポーツ専門学校)
4位は悪くないとも思えるが、戦い方がよくなかった。バイクで第2集団になったときに、あまりスピードが上がらなかった。自分もベテランの範囲に入ってきたので、積極的に集団をコントロールして前を追わなくてはいけなかった。