8月1日(日)、岐阜県海津市にある国営木曽三川公園特設会場で第12回日本ジュニアトライアスロン選手権が行われた。
ジュニアは、エリート、U-23(23歳以下)に続くカテゴリーで、Aは16歳未満(当該年の12月31日現在の年齢)、Bは20歳未満(同年齢規定)の選手が出場できる。
競技は、Aが12.875km(スイム375m/バイク10km/ラン2.5km)、Bが25.75km(スイム750m/バイク20km/ラン5km)の距離で競われる。
8時ちょうどスタートのA男子は、スイムを山本康貴(日向市立勝山中学校)が5分30秒でトップフィニッシュ。バイクに入ると工藤鴻(パッシュジュニア)がトップを奪うと、そのままの勢いを保ってランも逃げ切り、32分37秒のタイムで優勝した。2位は望月光樹(チームM&M)、3位は稲井勇仁(チームケンズ京都)。
8時2分スタートのA女子は、スイムをトップであがったのは小原すみれ(チームケンズ京都)で6分ちょうどのタイム。しかしバイクでは阿間見眸(三好SAトライアスロン倶楽部)がトップ立ち、そのままランでも後続を寄せ付けず34分16秒で優勝した。2位は、松本文佳(チームケンズ京都)、3位は小原。
8時20分スタートとなったB男子は、谷口白羽(三好SAトライアスロン倶楽部)が10分37秒のタイムでトップを奪うとそのままバイクへ。椿浩平(村上塾・チームブレイブ)と杉原賞紀(チームケンズ京都)がバイクで追いつき、この3名が第1集団となってレースをリードした。ランでは、経験豊富な椿がすかさずトップに立つと、そのスピードのままトップでフィニッシュして優勝。4連覇を飾った。2位はランで追い上げた古谷純平(チームブレイブ)、3位は杉原。
9時ちょうどスタートのB女子は、山本奈央(ケンズジュニア)と知花果林(チームゴーヤー)が11分55秒の同タイムでスイムをトップフィニッシュ。すかさず、高橋侑子(東京ヴェルディ)が3秒差で後を追う。バイクに入ると上記の3名が第1集団となってスピードをあげる。ランでは、序盤には高橋と山本の一騎打ちになると見えたが、1周目の後半で高橋が山本をリード。高橋はそのままトップでフィニッシュし、3年ぶり2度目の優勝となった。2位は知花、3位は恒川由衣(立命館守山高校)。山本は惜しくもランでリタイアした。
このレースの結果、JOCジュニアオリンピックカップは高橋と椿が獲得し、また9月にハンガリーで行われれるITU世界選手権シリーズグランドファイナルのジュニア日本代表となった。
なお、このレースの模様は、フォトギャラリーでご覧になれます。
<選手コメント>
○阿間見 眸(三好SAトライアスロン倶楽部)
小学校4年生からトライアスロンを続けている。現在中学2年生。スイムで遅れてしまったが、バイクで追いつけた。得意のランに入ってからは逃げ切れることができてよかった。家族とチームの皆さんに感謝したい。次はのレースは、オールキッズ。
○工藤 鴻(パッシュジュニア)
小学校1年生からトライアスロンを始めて、9年目の中学3年生。あまりレースに出ないときもあったが練習は続けていた。今日は、スイムで遅れたのはよくなかったが、バイクでトップに立ち、ランでも独走できたのがよかった。次のレースはオールキッズ。
○高橋 侑子(東京ヴェルディ)
3年前にジュニアBにあがったときにジュニア選手権に優勝して以来。今年がジュニア最後なので勝ちたかった。スイムでトップに遅れずにあがれて、バイクではスピードのある二人と逃げた。本当は、スイムから先行してバイクでも独走したかったが、そうさせてくれなかった。ランでは最初、様子を見ようと思ったが、積極的に前へ出て勝つことができた。世界選手権の代表はうれしい。
○椿 浩平(村上塾・チームブレイブ)
ジュニアBで4連覇をねらっていた。今年が最後なので、なんとしても勝ちたかった。ほかの選手たちよりも、多くのエリートレースを経験させてもらっているので、万全のレースをして勝つのが目標だった。スイムであまり遅れなかったが、バイクで逃げることができなかった。その代わり、ランでは力一杯走った。世界選手権の代表となり、力を試してきたい。
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