4月11日ITUトライアスロン世界選手権シリーズ(TWCS)シドニー大会は男女ともエキサイティングな戦いが繰り広げられ、2010年の幕開けにふさわしいレースとなった。
日本人女子も土橋茜子、足立真梨子、佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、崎本智子(日本食研)がスイム第1集団で終える好調なスタートを切った。
途中バイクで佐藤が後退するが、他の3名は先頭集団でバイクフィニッシュ。30名がアップダウンの激しいランコースへスタートするが、最初の2kmで先頭集団は14名に絞られた。
ラスト1周で優勝争いに残ったのは足立を含む4名。残り800mの下りでバルバラ・リベロス(チリ)がスピードをあげ勝負にでるが、すかさずアンドレア・ヒューイット(ニュージーランド)、エマ・モファットが反応。最後は上位3名が1秒の中にひしめく激しいスプリント勝負となった。これを制ししシリーズ初優勝を飾ったのはリベロス。2位にはヒューイット、3位にモファットが入った。
足立は最後まで諦めずトップと11秒差と健闘。表彰台こそ逃したがシリーズ初となる4位入賞に輝いた。
男子はベバン・ドカティ(ニュージーランド)がヤン・フロデノ(ドイツ)、サイモン・ウィットフィールド(カナダ)のオリンピック金メダリストら強豪ひしめく男子の争いを制しシリーズ2度目の優勝。アテネオリンピック銀、北京オリンピック銅と2つのメダルを手にしているドカティがベテランの存在感を大きくアピールした。
上位トップ3と日本人選手の成績は以下の通り。
開催日:2010年4月11日
開催地:オーストラリア・シドニー
競技距離:オリンピックディスタンス
(51.5km スイム1.5km(750m×2周)/バイク40km(5km×8周)/ラン10km(2.5km×4周)
ITU(国際トライアスロン連合)公認
<女子TOP3と日本人女子選手の成績>
1位 バルバラ・リベロス(チリ)02:04:19
2位 アンドレア・ヒューイット(ニュージーランド)02:04:19
3位 エマ・モファット(オーストラリア)02:04:20
4位 足立真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)02:04:30
13位 崎本智子(日本食研)02:05:40
27位 土橋茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)02:07:32
36位 上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)02:10:42
38位 佐藤優香(トーシンパートナーズ・チームケンズ)02:14:00
DNF 庭田清美(アシックス・ザバス)
<男子TOP3と日本人選手の成績>
1位 ベバン・ドカティ(ニュージーランド)01:51:27
2位 アレクサンダ・ブルカンコフ(ロシア)01:51:33
3位 ダビド・オース(フランス)01:51:34
21位 細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)01:53:21
28位 山本良介(トヨタ車体)01:54:06
40位 下村幸平(G.A.M)01:56:05
42位 平野司(ハンズ・スーア・稲毛インター)01:56:29
46位 椿浩平(村上塾・チームブレイブ)02:11:53
激しい優勝争いを繰り広げる女子上位4名(右から足立、ヒューイット、モファット、リベロス)