5月3日(日)、昨日に引き続き韓国釜山市のトンヨン(統営)市でITU世界選手権(WCS)シリーズ・トンヨン大会の男子のレースが行われた。
WCSシリーズは、9月9〜13日にかけてオーストラリア・ゴールドコーストで行われるITU世界選手権グランドファイナルまで7戦が予定されている。また8月22、23日には横浜市でもこのWCSが開催される。
午後1時55分にレースはスタート。スイムで地元リー・チャンヨン(韓国)が18分5秒のタイムでトップフィニッシュ。それから1分の間に約60名の選手がトランジションへと通過した。日本選手は、山本良介(トヨタ車体)がトップから7秒遅れて通過した。田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)は、そこから1秒遅れて通過した。
バイクでは、1周目から山本良介が逃げた。それを追うのはマーク・フレッタ(アメリカ)とフレデリック・ブローブル(フランス)。しかし山本良介は、1周目の終わりでコースミスをして後退。フレッタとブローブルが二人で逃げ続けることになった。その後ろの集団は、50名前後にふくれあがり、山本良介をはじめ、田山、杉本宏樹(箕面スイミングスクール)、細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)、福井英郎(トヨタ車体)、山本淳一(稲毛インター)の日本選手6名がすべて入っていた。
ランでは、フレッタとブローブルが先行したが、すぐにロシアのアレクサンダー・ブルカンコフとドミトリー・ポリャンスキーに捕まり、トップを明け渡した。2周目終盤には、ベバン・ドカティ(ニュージーランド)、ブラッド・カールフェルト(オーストラリア)、クリス・ゲメル(ニュージーランド)らがロシアの二人に追いついた。
最終周には、ゲメルが脱落し、ドカティ、カールフェルト、ポリャンスキーの3名に優勝の行方は絞られた。最後の1kmでポリャンスキーが遅れ、勝負はビクトリーロードに。最後のスプリントを制したのは、ドカティで1時間50分25秒のタイムで優勝。2位はカーフェルト、3位はポリャンスキーだった。
日本選手の最高位は杉本の24位。タイムは、1時間51分58秒だった。そのほかは山本良介が29位、細田が32位、田山が33位、福井が41位、山本淳一が45位だった。
<選手コメント>
○ベバン・ドカティ(ニュージーランド)とてもタフなレースだったが、WCSの最初に勝てて、とてもうれしい。ランではすごい競り合いになったけれども、スプリントには自信があった。とても厳しい競り合いだったが、勝てて今年のよいスタートが切れた。次のレースはワシントンWCS。
○杉本 宏樹(箕面スイミングスクール)初めてトップが見える位置で戦うことができた。バイクでは切れてしまいそうでとても大変だった。そのあとはリズムを立て直せた。ランは、出だしから軽かったが、トランジションでいい位置がとれなかった。この戦いは自信になった。
なお、レースの模様はフォトギャラリーでご覧になれます。