9月27日(日)、第64回国民体育大会トキめき新潟国体のトライアスロン競技が、新潟県村上市と笹川流れの特設コースで開催された。
午前10時には男子がスタート。スイムをトップで上がったのは疋田浩気(静岡県)で19分24秒のタイム。2番手は福井英郎(愛知県)で同タイム。以下、石塚祥吾(福島県)、高濱邦晃(福岡県)、佐藤治伸(愛媛県)、吉越慎吾(北海道)、犬童太一(東京都)、井上一輝(香川県)が続いた。
笹川流れを往復するバイクでは、はじめは疋田と福井が逃げ、その後ろを佐藤、高濱、吉越が集団となって追う展開に。しかし、この第2集団は徐々に後ろから追いつかれて大集団となり、スピードがアップ。バイク序盤で、疋田、福井をも飲み込み、22名の集団となった。その後、終盤にかかるまでこの集団はスピードを増した。最後の3kmあたりで、松丸真幸(茨城県)が一人逃げを図り、20秒ほど集団をリードしてトランジションに帰った。
ランでは、佐藤、高濱、犬童が飛び出して競り合いを繰り広げた。中盤で犬童が遅れ始めると、佐藤が少しずつリードを広げ、1時間50分53秒のタイムで国体公開競技初優勝を飾った。2位は高濱、3位は犬童。
午前10時20分スタートの女子は、ア本智子(愛媛県)がスイムを20分45秒でトップフィニッシュすると、21秒後に古谷あかね(和歌山県)が続いた。その後は、貴田真美(群馬県)、山本奈央(愛知県)、太田麻衣子(千葉県)、高野紀子(兵庫県)、柴崎亜里沙(東京都)の順でバイクへ移った。
バイクに入ると、崎本が一人で逃げるが、10kmの手前で後続に追いつかれて崎本のほか、太田、山本、古谷、高野、柴崎、平出美雨(沖縄県)、今村優(鹿児島県)、川口綾巳(長崎県)、中西真知子(大阪府)、川崎由理奈(埼玉県)、伊藤弥生(福岡県)の集団となった。このままこの12名は、トランジションへと戻った。
ランでは、地力に勝る崎本が飛び出し、平出が追う展開に。その後ろを山本が追いかける。しかし、この3名の間隔は徐々に開いて、2時間3分46秒で崎本が初優勝となり、愛媛県は男女アベック優勝となった。2位は平出、3位は山本の順。
来年の国体は、千葉県で開催される。
<選手コメント>
○ア本智子(愛媛県)スイムでトップで上がれたのはよかったが、バイク序盤で追いつかれてしまったのは悔しい。このレースでは、逃げ切れるバイクの力がなければならなかった。ランに入ってからは、負けられないと思って走った。佐藤選手と愛媛県で男女アベック優勝できて嬉しい。3週間後の日本選手権は、優勝を目ざす。
○佐藤 治伸(愛媛県)スイムもいい位置であがれてバイクも高濱、吉越両選手と集団となった。そこで前の二人の追いつき、5名で逃げなければいけなかった。終盤の松丸選手の逃げには一度は反応したが、後ろに下がった。ランでは、高濱選手の追い上げが怖かったが、調子がよかったので逃げ切れた。アベック優勝は目標だったので嬉しい。
なお、レースの模様はフォトギャラリーでご覧になれます。
<この記事へのお問合わせ>
(社)日本トライアスロン連合(JTU)
担当(大塚)TEL090-3204-3126
JTU事務局 TEL03-5469-5401(代)