9月13日(日)、2009ITU世界選手権シリーズ・グランドファイナル・ゴールドコースト大会のエリート女子とジュニア(20歳未満)男女のレースが行われた。
午後2時45分にレースはスタート。女子は、サラ・ハスキンス(アメリカ)が21分30秒でスイムをトップで上がると、ヘレン・ジェンキンス(イギリス)が15秒遅れで後を追う。22分までに11名がトランジションへ。日本選手は、ア本智子(日本食研)が21分49秒、土橋茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)がその1秒後に水から上がった。井出樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)と足立真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)は22分8秒で同タイム。
バイクでは、ジェンキンス、ハスキンス、エマ・モファット(オーストラリア)、リサ・ノルデン(スウェーデン)、アナベル・ラックスフォード(オーストラリア)らを含む7名が第1集団を形成。20名ほどの第2集団には崎本と土橋が入った。土橋は、バイク後半に順位を下げてしまった。第3集団には、井出と足立が入った。この三つの集団は、一つになることなくバイクを終えた。庭田清美(アシックス・ザバス)と上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)は、スイムの遅れが響いて第4集団を走った。
ランに入ると、ノルデンとモファットが先行。サイドバイサイドの展開に。最後の400mでノルデンを突き放したモファットが世界選手権ファイナル初優勝を1時間59分14秒のタイムで飾った。2位はノルデン、3位はジェンキンス。日本選手は、ランの出だし35位付近からよく追い上げた、井出の17位が最高位。以下、足立24位、土橋31位、庭田32位、上田33位、崎本36位。
また、同日午前11時45分、ジュニア女子がスタートした。スイムはテレサ・アダム(ニュージーランド)が9分48秒のタイムでトップフィニッシュ。期待の佐藤優香(日本橋女学館高校)は10分3秒で後を追う。バイクでは、佐藤と高橋侑子(東京ヴェルディ)が第1集団に入って健闘する。ランでは、エミー・シャラロン(フランス)が先行し、エマ・ジャクソン(オーストラリア)が追う展開に。そのままフィニッシュを迎え、シャラロンが1時間22秒のタイムで優勝した。2位はジャクソン、3位はクラマー(オランダ)。日本選手最高位は、佐藤の10位。以下、高橋11位、山本奈央(チームケンズジュニア)20位。
午後1時15分にはジュニア男子がスタート。スイムでトップを奪ったのはコノール・ハモンド(カナダ)で9分12秒のタイム。日本選手は大谷真史(チームゴーヤー)が9分30秒で後を追う。バイクでは、第1集団にが7名となり、逃げ始めた。大谷は10名を超える第2集団に。椿浩平(チームブレイブ)はスイムをいい位置で上がりながらも、落車で順位を下げた。第3集団には工藤駿(チームケンズジュニア)が入っていた。ランでは、ジョナサン・ブラウンリー(イギリス)、クリストフ・キラリー(ハンガリー)とヘオ・ミンホ(韓国)が追う。結局、後ろから追い上げたマリオ・モーラ(スペイン)が逆転し、54分35秒で優勝した。2位はブラウンリー、3位はキラリー。日本選手は大谷24位、工藤29位、椿59位。
<選手コメント>
○エマ・モファット(オーストラリア)シンプルに見えて、難しいコースだった。初めての世界選手権に勝ててとても嬉しい。エマ・スノーシルがいないのは残念だけれど、この勝利は家族で喜びたい。オフには子供とともに過ごして、またトライアスロンに帰ってくる。
○井出 樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)スイムでトップ集団につけなかったのが、すべて。バイクでは第3集団が前を追えずに、トップとの差が開いてしまった。最近スイムが思うようにいかないので、出直しの意味で初心に返って鍛え直したい。
○佐藤 優香(日本橋女学館高校)アジアでは勝てても、世界の壁の大きさにはかなわなかった。バイクまではうまくいったが、ランで思ったように前を追えなかった。すべてを鍛え直したい。
○大谷 真史(チームゴーヤー)世界選手権はスイム・バイク・ランどれをとってもレベルが高くで歯が立たなかった。アジア選手権で競り合ったホ・ミンホ(韓国)が頑張っていたのに、追いつけなかったのが悔しい。
なお、レースの模様はフォトギャラリーでご覧になれます。
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