10月19日(月)から22日(木)まで、国立スポーツ科学センター(JISS)/味の素ナショナルトレーニングセンターで、ナショナルチームメンバーとその他有力選手による合同強化合宿が行われた。
今年から新たに始められた文部科学省によるチーム「ニッポン」マルチ・サポート事業(現地・大会情報の収集、スポーツ医科学・心理学・生理学・栄養学等の活用、用具・トレーニング機器の開発、トレーニング方法の開発などの多方面からの高度な支援を総合的に行う事業)を文部科学省がJISSに委託。その事業のターゲットスポーツとしてトライアスロンが認定され、今年度の主要大会にJISSが帯同し、各大会でさまざまなデータが収集された。
蓄積されたデータのフィードバックを行い、選手一人ひとりが自らのプレースタイルやコンディションを知ることで来シーズンにどう繋げるかが、今回の合宿のテーマとされた。
21日(水)の「ラン動作解析」には、ナショナルチームの井出樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、庭田清美(アシックス・ザバス)、上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)、佐藤優香(日本橋女学館高校)、田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)、山本良介(トヨタ車体)、細田雄一(グリーンタワー・稲毛インター)、椿浩平(チームブレイブ)8名のほか、土橋茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、高濱邦晃(チームコラテック・ボディチューン)ら5名、計13名が参加。
400m×2周を、徐々にスピードを上げながら繰り返し走り、自らのペースの作り方や走る際のフォーム、乳酸が溜まるスピードなどをチェックした。
○山根英紀MGR
日本選手権を終えてすぐに合宿を行うので、一段落ではなく次へのスタートという意識が持てる。身体的な休息は別として、精神面と技術面は今シーズンの良い状態を引き継ぎ、次に繋げる場としてこの合宿がある。日本選手権直後だからこそ、選手同士もコミュニケーションが取りやすく、情報交換も活発に行っていた。和気あいあいとした雰囲気のなかで、コミュニケーションスキルを高められたと思う。
○井出樹里(トーシンパートナーズ・チームケンズ)
自分のなかでは日本選手権で一段落ついている。レースに集中してきた分シーズンを終えてホッとしているし、疲れも出てきている。メディカルチェックは自分の身体の調整ができて助かっている。
○田山寛豪(NTT東日本・NTT西日本/流通経済大学職員)
日本のトップ選手が集まる場での意見交換は、勉強になることがたくさんある。身体のチェックや解析をすることで、次も頑張ろうと思える。今シーズンは前半が不調だった分、後半に持ち直しができ、そのまま合宿に入れたことは自分にとってプラス。
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