6月14日(日)、NTTトライアスロンジャパンカップランキングイベント/蒲郡ITUトライアスロンコンチネンタルカップが、愛知県蒲郡市の蒲郡競艇場をメインとする特設コースで開催された。
12時にスタートした女子は、スイムを得意とする崎本智子(日本食研)が序盤から勢いを見せ、20分45秒でスイムフィニッシュ。僅差で西麻依子(湘南ベルマーレ)、太田麻衣子(稲毛インター)、菊池日出子(チームブレイブ)らが後を追い、20分台に9名の選手がトランジションへと向かった。
バイクでは、菊池、太田、崎本、高木美里(レオパレス21)の4人がレースをリードしていく。あとを追う田中敬子(NTT西日本・NTT東日本/スカイタワー58)、川口 綾巳(ウィングスTC)、ジャオ・シャンピン(中国)らと徐々に差を広げ、その後、高木を抜いた3人が、後続と1分以上の差をつけトランジションに飛び込んだ。
ランに入っても、崎本、菊池、太田の3人が依然強さを見せる。崎本が先頭で第1集団を引っ張る形で第2集団との差を広げる。結果、最後まで自分のリズムで走り抜いた崎本がトップでフィニッシュ。2位は菊池、3位は太田となった。
午後1時55分スタートの男子は、平野司(大阪府協会)が18分54秒でスイムを1位通過。その後、6秒差で山本良介(トヨタ車体)、9秒差で疋田浩気(静岡県協会)が続く。そのすぐあとをダン・ロビンソン(オーストラリア)が追う形でバイクへと移った。
バイクに入ると、山本が圧倒的な強さを見せる。韓国のヘオ・ミン・ホと先頭交代を続けるも、3周回目から山本が飛び出し、一人でレースを引っ張っていく。下村幸平(JSS深井)、吉越慎吾(愛知県協会)、佐藤治伸(日本食研)らで形成された第2集団が後を追うも、1分弱の差をつけて山本がトップでバイクを終えた。
ランでは、山本がさらに勢いを上げ、後続との差を開いていき、結果、山本が1時間46分50秒と2位と2分もの差をつけて優勝。同大会での三連覇を達成した。2位には高濱邦晃(チームコラテック・ボディチューン)、3位には下村が入った。
また、同日午前8時10分より開催された蒲郡オレンジトライアスロンは、以下の結果となった。
<エイジ部門>
男子1位 中井啓太(三重県協会)
女子1位 松本華奈(島根県協会)
<スーパースプリント部門>
男子1位 前田凌輔(愛知県協会)
女子1位 深沢瑛里(神奈川県連合)
<スプリント部門>
男子1位 古谷純平(大阪府協会)
女子1位 大岩葵(愛知県協会)
<学生部門>
男子1位 辻泰樹(立命館大学)
女子1位 藤井絵理(広島大学)
<蒲郡市民部門>
1位 津田弘幸(浜町)
なお、このレースの模様はフォトギャラリーで見ることができます。
<選手コメント>
○崎本智子(日本食研)
会場の皆さんの温かい応援で勝つことができて、感謝の気持ちでいっぱい。いままでも世界で戦うという気持ちはあったが、結果が出せず悔しい思いをしてきた。だからこそ今日の優勝は嬉しい。バイクは3人で回っていたけど、ここでどうにかしなければという思いはあった。何が起きるかわからないレース展開だったから、フィニッシュまで気を抜かずに走れたことが優勝につながった。次は七ヶ浜。
○山本良介(トヨタ車体)
毎年蒲郡大会は、自分にとって厳しいレース展開になる。それを理解したうえで、最後まで集中して良いレースができた。競技場内の向かい風は辛かったが、地元の応援団の声援が聞こえて力になった。常に3年後を見据えてトレーニングやレースに挑んでいる。国内外の大会で、日本人のエースは自分だと実力をもって証明したい。トライアスロン界をさらに盛り上げていけるよう、これからもいいレースをしていく。次はワシントン。
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