第5章 競技ポイント別確認事項


<事前業務全般>

□バイク、ヘルメット検査

□ウェットスーツ検査

□天候予測と推奨用具の説明

□大会指定競技備品

□競技質問コーナー

□競技説明会(レースブリーフィング)

□遅刻者の対応

<事前マーシャル>

□コース試走と現場視察

□選手の練習中の、ヘルメット不着用と交通ルール違反の監視

□パーティ・催事での不適切な態度は、その場で注意する。

<マーシャル集合時間と審判会議>(一般実施例)

□大会前日(土)

□大会当日(日)

□技術代表や審判長など主要審判員は、早め(3〜4日前)に現地入り(推奨)

<審判全体>

□タイムテーブルの確認

□配置と必要備品の確認

□マーシャルの腕時計の時報統一

□JTU審判ユニフォームの着用

□JTU公認審判員証のマーシャルベストへの表示

□各責任者(チーフ)への連絡

□マーシャルレポートと報告書の提出(改善提案義務)

<スイムスタート>

□スイム競技環境のチェックと報告

□用具使用の制限とチェック

□ウォームアップ時間の確保。規定時間の厳守と誘導

□ウェーブ区分の選手確認

□スタートエリアへの拘束時間

□スタートラインでの整列

□スターター補佐と合図指示確認

□不正スタート(フォールス・スタート)対応

□危険行為のチェック。特にスタート時、コーナーなど。

<デュアスロン/第1ラン・スタート>

スイムスタート時と基本は同じ。以下、主要ポイントのみ。

□第1ラン競技環境のチェックと報告

□用具使用の制限とチェック

□ウォームアップ時間の確保。規定時間の厳守と誘導

□ウェーブ区分の選手確認

□スタートラインでの整列

□スターター補佐と合図指示確認

□不正スタート(フォールス・スタート)対応

□危険行為のチェック。特にスタート時。

<デュアスロン/第1ランコース>

□一斉スタートでの転倒者などの監視・救護態勢

□その他は、第2ランと基本は同一

<スイムコース>

□安全管理と選手・スタッフ指導

□違反行為の防止対応と注意

□指定コースの競技確認

□リタイア選手の確認と対応

□上陸の確認

□計測・周回ミス対応

□救助監視体制の確認と指示

□報道プレス船のチェック

<スイム/バイク(S/B)トランジション>

デュアスロンの場合でも、基本は同様とする。

□選手誘導の管理

□計測実施の指導管理

□バイク設置方法の確認

□バイクラック周辺の管理

□不適合用具類のチェック

□観客・報道関係者の管理(許可者以外の立ち入り禁止:96JTU ルール)

□バイクラックでの危険・乱暴行為の監視

□エリア内乗車禁止の監視と注意警告

□ヘルメットストラップの装着義務の徹底(96ITU/JTU ルール)

□選手のレースナンバー、ユニフォームを整えさせる

□乗車ラインの監視と指導(96JTU ルール)

<バイクコース>

□安全管理と選手・スタッフ指導

□違反行為の防止対応と注意

□左側追い抜きの対応

□ドラフティング走行の対応(禁止の場合)

□コーン設置の調整

□一般車両との接触事故の防止

□報道車両の指導監視

□危険・事故対応(安全優先)と担当スタッフへの指導。

□転倒時の緊急対応(ワールドカップで採用。一般でも採用奨励)

□制限時間遅れ、周回遅れなどの対応(ワールドカップ)

□周回の確認(係員の確認とメーター確認)

□周回指示(ラップ表示:残り数を表示)

□観客の危険防止と誘導(周辺住民への事前注意の徹底)

□犬猫など動物の飛び出しチェック。

<エイドステーション>

□バイク選手と並走してのエード物品渡しは危険。前に出ての手渡しも注意。

□減速した選手に追突してケガをすることが多い。要注意。

□減速せずにひったくるような受け取りかたは注意・警告。審判長への報告。

□万が一、スタッフに罵声を浴びせたなどは、いかなる罰則よりも重い。

<バイク/ラン(B/R)トランジション>

基本は、S/Rトランジションに準じる。デュアスロンも基本は同一。

□フリーバイクラックの導入(ワールドカップで適用)

□エリア内乗車禁止の監視と注意警告

□ヘルメットストラップの装着義務の徹底(96ITU/JTU ルール)

□選手のレースナンバー、ウェアを整えさせる

□降車ラインの監視と指導(96JTU ルール)

<ランコース>

□選手と観客の総合的な安全の管理

□ユニフォーム、レースナンバー取り付けの確認と指導(ピンを渡す)

□適正コース走行の管理と指導

□周回遅れ選手の判定と対応

□リタイア・負傷選手の保護

□「マウンテン・バイク」での審判員

<ランフィニッシュ(総合フィニッシュ)>

□総合的管理指導

□総合フィニッシュ着順判定。記録担当者と連携

□プレスの動向監視と指導

□フィニッシュ近くでは、サングラスを外すことを積極的に奨励

□不正ユニフォーム、不正レースナンバーの現場注意

□緊急対応のアシストと確認

<表彰セレモニーでの審判>

□正しいウェアの確認と指導

□サングラスを外す指導

□国歌演奏の時の私語の注意

<審判裁定と主要業務>

□マーシャル報告の収集と判定

□記録結果の確認と確定

□「公式掲示板」へのペナルティー、結果などの掲示

□抗議、上訴の対応(本部で規定時間待機)

<総合課題>

□安全管理と公正な競技の推進

□競技・運営ルール適正化のための研究・研鑽

□トライアスロンの総合的な発展と普及に係わる検討



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