問1 一般常識
?次の( )内の正しいと思われる語句の□に「レ印」を付けてください。
- 97年度のトライアスロン・ディスタンス日本選手権で優勝した男子選手は、(□山口博久 ■星野健一 □小原工)であった。
- 上記大会の女子優勝は、(■中西真知子 □細谷はるな □庭田清美)である。
- 上記の日本選手権の開催地は、(□熊本県 ■広島県 □岐阜県)であった。
- 97年度のロングディスタンス・トライアスロン日本選手権では、沖縄の上原ちはるが優勝した。男子優勝は、(■宮塚英也 □北里信雄 □谷新吾)である。
- 平成14年の高知国体と平成16年の埼玉国体では、デモンストレーション競技として、それぞれアクアスロンとトライアスロンが実施される。アクアスロンとは、(□バイクとラン ■スイムとラン □カヌーとラン)の複合競技である。
- 日本トライアスロン連合(JTU) が隔月に無料で発行する機関誌の名称は、(□JTUトライアスリート ■JTUマガジン □JTUマルチスポーツ)。
- 国際オリンピック委員会の理事でもあるJTUの猪谷会長は、国際トライアスロン連合とアジアトライアスロン同盟の、(□会長 ■副会長 □理事長)である。
- 国際トライアスロン連合(ITU)は、1989年にフランスで設立された。その後、トライアスロン競技が2000年オリンピックの正式種目に採用されたのは、(□1992年 ■1994年 □1997年)9月4日のIOCパリ総会である。
- トライアスロンの発祥はハワイではなく、米国カリフォルニア州サンディエゴであるが、その年は、(□1965年 ■1974年 □1982年)である。
- 今年9月に開催されるITU公認のロングディスタンス・トライアスロン世界選手権の開催国は、(□フランス □米国 ■日本)である。
- 西暦2000年のシドニー・オリンピックの正式種目となったトライアスロンの実施距離は(□25.
75キロ ■51. 5キロ □103キロ)である。
- 上記の大会では、ドラフティングは、(□禁止 ■許可)される。
- 日本トライアスロン連合(JTU)の設立は、(□1985年 □1989年 ■1994年)の春である。
- JTUは、現在、s日本体育協会とs日本オリンピック委員会の(□正式加盟団体 ■準加盟団体 □否加盟団体)である。
- ゼッケンの国際共通用語は、(□ナンバープレート ■レースナンバー □ナンバーシール)である。
- 国内では“ゴール”は、「ランの最終地点」を意味するが、国際的には、(□ラン・ストップ ■ラン・フィニッシュ □エンド・ラン)と表現される。
問2 審判員の基本
?正しいと思われる項目の□に「○印」を、不適当なものに「×印」を付けてください。
- □● 競技者は、レースに集中しすぎたり疲労でルールを忘れがちである。そのため、審判員は、ルール違反が起こらないよう事前に注意を促すべきである。
- □● 競技者にマナーの向上を求める審判員は、自らが社会常識をわきまえ、ルールとマナーを率先して守るべきである。
- □● 審判員は、緊張感が高まる選手の気持ちを察し、指示を行うときは、「思いやりある言葉」で行うべきだ。
- □× ユニフォームやレースナンバーが乱れていても、競技とは直接関係ないので、注意を与える必要はない。
- □● バイクマーシャルは、選手が転倒したときに備え、競技者の真後ろからではなく斜め後方から監視を行う。
- □× 観客が競技者に何かを渡したところを目撃した。大したものではなさそうだったので、確認や注意をしなかった。
- □● ラン競技中、レースナンバーのピンが外れていたので、事前に準備していた予備のピンを渡し、レースを続行させた。
- □● ラン競技中の競技者が、明らかに意識もうろうと、フラフラと走っていた。審判員は「だいじょうぶですか」と声をかけて状況を確認し、念のため本部に連絡し状況を見守った。
- □● エードステーションで、競技者と駆けっこをするように走ってボトルを渡す方法は、競技者のスピードダウンを最小限にするが、危険が生じやすい。
- □× 競技記録が、公式掲示板に発表されてから、1時間以内であれば抗議をすることができる。それ以降は、これを認めたと見なされる。
- □× トライアスロン大会では、裁定に異議があっても抗議や上訴をすることができない。
- □● 審判員は、観客から見られているという意識を持ち、慌ただしい動きをしないよう事前の準備を怠らない。
問3 共通項目
?正しいと思われる項目の□に「○印」を、不適当なものに「×印」を付けてください。
- □× スポーツは集中力が大事と考え、気合をいれるため、体に「完走目標」と書き込んで大会に参加した。
- □× 大会の前日、受付までバイクで出掛けたが、1キロも離れていなかったのでヘルメットは着用しなかった。
- □● コースを間違ってしまったが、100メートルほど行って気がついたので、間違えた地点に戻って競技を再開した。
- □× バイクボトルの捨て場所が見当たらなかったので、じゃまにならないように、林の奥のほうに投げ込んだ。
- □× 競技の途中、足が痛くて走れなくなった。近くに宿舎があったので、30分ほど休んだ。回復したので、競技を再開した。マイペースの精神である。
問4 スイム関係
?正しいと思われる項目の□に「○印」を不適当なものに「×印」を付けてください。
- □● 後続の競技者を蹴らないよう注意しながら平泳ぎで泳いだ。
- □× 水泳中けいれんを起こし、停止中の救助船に乗せられた。しばらくすると回復したので、救助員にお願いしてレースに復帰させてもらった。
- □× スイムのスタートは、走らせてスタートさせたほうが、迫力があってよい。
- □● 一般大会で250名以内と規定されるウェーブスタートは、700名の一斉スタートより救助態勢がとりやすい。
- □× ウェットスーツの表面に、推進力が期待される表面処理を施した。
?次の( )内の正しいと思われる語句の□に「レ印」を付けてください。
- 水面に浮かんで整列し、スタートする方法は一般に、(■フローティング・スタート □ウォーター・スタート □スイム・スタート)と呼ばれる。
- 年齢順、男女別、競技力別にグループ化しスタートする方法は、安全上でも有効である。この名称は、(□タイムスタート □グループスタート ■ウェーブスタート)である。
- ウェットスーツの厚さは、状況に係わらず、最大(□2.
5ミリ ■5ミリ □10ミリ)まで許可される。
- 水温は、コースのスタート地点や折り返し地点の複数箇所で計測される。計測する水深は、(□20センチ □40センチ ■60センチ)である。
- 水上では救助に時間が掛かるため、競技者自身の余裕ある状況判断が求められる。救助を必要とする場合の国際的な共通合図は、次のいずれか。
- □競技を停止し、スイムキャップを頭の上で振り、声を出して救助を求める。
- □競技を停止し、両手を頭の上で振り、声を出して救助を求める。
- ■競技を停止し、片手を頭の上で振り、声を出して救助を求める。
問5 トランジション関係
?正しいと思われる項目の□に「○印」を、不適当なものに「×印」を付けてください。
- □× トランジションエリアでの乗車は、他の競技者の邪魔にならなければ違反とはならない。
- □× トランジションエリアでは、乗車しなければ、ヘルメットのストラップを締めなくても良い。
- □● バイクの前輪先端が、乗車ラインを越えてから乗車しなければならない。
- □× 乗車とは、サドルに乗っている状態であるため、トランジション内で片足をペダルに乗せて走っても違反ではない。
- □× トランジションエリアとは各種目の間に設けられた、用具の交換、更衣のための区域であり、コースの一部とは見なされない。
- □● ヘルメットのストラップは、バイクをラックに掛ける前に外してはいけない。
- □× 競技中は、レースの進行が優先されるため、自分のトランジション・スペースから、バイクや用具がはみ出してもよい。
問6 バイク関係
?正しいと思われる項目の□に「○印」を、不適当なものに「×印」を付けてください。
- □× 完全規制コースであれば、キープレフト:左側走行は、必ずしも守る必要はない。
- □● コース上には、不良路面、急カーブ、観客の飛びだし、一般車両の通行など様々な危険がある。そのため、前方確認を怠らず、状況に適応しながら競技するものである。
- □● 追い越しは、前走者の右側からが基本である。無理な追い越しをするべきでないのは、車を運転しているときと同じである。
- □● 一般大会でドラフティングが禁止される主な理由は、競技の公正と安全を守るためである。
- □× ドラフトゾーンは各競技自転車の後輪の最後部を起点に、一般部門では、縦7m両サイドに各1.
5mの範囲である。
- □× ドラフトゾーンへの侵入が容認されるのは、追い越しを試みているとき、選手権部門では15秒以内。年齢別では30秒以内である。
- □● バイクでの集団を解除させるために、国際ルールとして普及しているストップアンドゴー・ルール(SGルール)が適用される。
- □● バイク車体は、全長2メートル以内、幅は60センチ以内に規定されている。
- □× ヘルメットは、頭部を保護できるしっかりとしたものであれば何でもよい。
問7 ラン関係
?正しいと思われる項目の□に「○印」を、不適当なものに「×印」を付けてください。
- □× ランは最後の力を振り絞って走るもので、止まったり、休息することはできない。
- □● ラン競技でも、バイク同様、キープレフトと右側追い越しを基本として守る。
- □× エイドステーションでの受取りの失敗は、競技者の責任である。必ず立ち止まって補給物を受け取らなければいけない。
- □× ランは、競技速度が遅く、競技者の認識が明快なのでレースナンバーが乱れていても、直す必要はない。
- □× 総合フィニッシュした後に、友人が走ってきたので伴走してやった。しかし、計測の邪魔にならないよう、フィニシュラインのはるか手前でコース外に出た。
- □● サングラスを取ってフィニッシュすることが奨励されるのは、本人確認を確実に行うためと、観客へのアピールの目的がある。
問8 作文問題 (最高50点)
トライアスロンや関連する複合競技の大会開催は難しい。コース設営や運営の不備によりルール違反が起きていることが多数報告されている。そのため、審判員は、ルールを適用する際には、必ず《ルール違反の原因》を確認する必要がある。
また、エキサイトした競技者をルールに則して安全に競技してもらうには、審判員には多くのことが求められる。競技者の立場で“思いやりのある言葉や対応”が必要だ。
このような中で、トライアスロンの「今日的な問題」「審判員のあるべき姿・心得」そして「トライアスロンの理想」など、具体例なども加え自由に作文してください。
作文問題の採点ポイント
- 充実度:全体の作文量が充実しているか。文書、文字などは正確か、ていねいか。
□0点 □2点 □4点 □6点 □8点 □10点
- 理解度:競技ルール、運営ルールなどの則した内容となっているか。
□0点 □2点 □4点 □6点 □8点 □10点
- 表現度:技術的なこと、大会の実情、選手としての経験など表現が豊かであるか。
□0点 □2点 □4点 □6点 □8点 □10点
- 熱意度:トライアスロンや関連する複合競技の発展への熱意が感じられるか。
□0点 □2点 □4点 □6点 □8点 □10点
- 審判適正:審判員としての適正な内容が含まれているか。
□0点 □2点 □4点 □6点 □8点 □10点
以上を基本に、総合して採点する。 |